昆虫と甲殻類の目
複眼の持つメリットと
進化の歴史を紹介します。

視覚器の進化 4

こんにちは!そして初めまして!

動物バナシの管理人

理学療法士&

エボルファンクショニスト

ユーイチです。

前回はイカやタコなどの

無脊椎動物の水晶体眼

お話をしました。

無脊椎動物の水晶体眼についてはこちら

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ですが、無脊椎動物の眼には

別の眼を持つグループがいます。

それが今回お話しする

複眼になります。

複眼というのは

エビやカニなどの甲殻類や

昆虫類が属する節足動物に

多くみられる眼です。

アブ(タバヌス・リネラ)の持つ複眼

参照:Wikipedia

無脊椎動物の水晶体眼と同じく

表皮から作られますが

水晶体眼とは別の道筋を通って

発生し進化してきました

ただ複眼も

光を屈折するレンズを持っているので

水晶体眼の一形態とも言えます。

三葉虫も持っていた複眼!

ではこの複眼はいったい

いつ頃からあると思いますか?

実はあのカンブリア紀の生物

三葉虫も複眼を持っていまし

 

ファコプス目の三葉虫の化石

この事からも分かるように

複眼の歴史はもの凄く

古いものなんです (; ・`д・´)

ですが複眼が

どのように発生したかは

まだよく分かっていないんです。

原始の複眼を持つケヤリ類

先程も言った通り

複眼の発生はよく分かっていません。

ですがその

原型と考えられている眼

見つかっています。

その原始の複眼を持つ動物は

ケヤリ類です!

「目の工場」と呼ばれるケヤリムシ。 下の筒の中にミミズのような体がある。 花のような触手の先端に単眼が付いている。

ケヤリ類は環形動物の多毛類

属する動物です。

釣りの餌で使われるゴカイの

近縁の動物になります。

ケヤリ類の頭には

複数の触手が生えていて

その先端に小さな眼が

ついているんです

余談ですが、

ケヤリ類の説明を文字だけで見ると

地球の生物の感じが全くしないと

思うのは僕だけですかね (*_*;

このケヤリの眼は

中央が盛り上がっていて

昆虫の複眼と非常に

よく似ているんですよ。

円柱状の眼、管状眼

ケヤリ類の眼は

管状眼

と呼ばれるものです。

管状眼とはその名の通り

細い円柱状の形をしているです。

構造は円柱状の視細胞を中心にして

その先端に水晶体が付いています

この視細胞は周囲を色素細胞に

取り囲まれているので

隣接する視細胞とは隔離されてます。

動きを捉えるために進化した複眼

複眼とはいわゆる昆虫などの

あの独特な目の事を言います。

ハンミョウの複眼

この複眼は実は

動きをとらえるのに最適な目

なんです。

その理由は複眼は個眼と呼ばれる

小さな眼が集まってるからなんです。

複眼の秘密 その1

動物の種によって複眼に含まれる

個眼の数はバラバラです。

少ないものでは数個から

多いものでは千数百個

集まっています。

複眼の秘密 その2

個眼も眼ですから

水晶体のようなレンズが

付いています。

この水晶体にあたるものを

円錐晶体(えんすいしょうたい)

と呼びます。

この円錐晶体が光を屈折する

役目を担っています。

つまり個眼の一つ一つが

水晶体眼みたいなもんなんですよ (; ・`д・´)

複眼の秘密 その3

水晶体眼は

形態視に非常に優れています。

その水晶体眼が

数多く集まっている複眼は

形態視のみではなく、

動きも敏捷に追うことが

出来るんです。

例えば僕たちの顔に眼が

100個くらいある感じなんですかね。

想像するとかなり気持ち悪いですね (;’∀’)

複眼の秘密 その4

複眼は中央が盛り上がって

球状のようになっています。

つまり視野が非常に広いんです。

このように複眼は

対象物を逸早く視界にとらえる

ことが出来ます。

さらに

沢山の個眼で動きを追うこと

に最適な構造を持っているんです!

まとめ

どうでしたか?

今回の話をまとめると、

複眼はカンブリア紀の

三葉虫も持っていた。

ケヤリ類は

原始的な複眼を持っている。

複眼は動きを捉えるのに

非常に適した眼である。

今回は無脊椎動物の眼の

それでは今回はここまで。

最後までお読みいただき

ありがとうございました (*’▽’)

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