関節の副運動を覚えよう!  小さくても大事な動きの副運動

PTバナシ㊺

こんにちは!そして初めまして!

動物バナシの管理人

 

理学療法士&

エボルファンクショニストの

ユーイチです。

今回は

関節の動きの種類

についてのお話しです。

これまで関節については

色々説明してきました。

関節についてはこちらから

関節について  関節の役割と機能面の分類

関節について  構造面から見た分類

さてここで人体の事を

知っている人ならば、

関節の動きって

肘を曲げたら骨が動くんでしょ?

と思うかもしれません。

実際のところ

それは間違ってはいません。

ただ理解としては

半分なんです。

では 今日はその半分を

話していきたいと思います。

それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ

骨と
関節

関節の動きには

2つの異なる側面

あることが分っています。

1つは

骨運動学です。

これは先程の

肘を動かすと骨が動く

の説明です。

つまり 

動いている骨の動く道筋

に関係しています。

もう1つは

関節運動学です。

これは

関節の接合面間で生じる動き

に焦点をを当てています。

例えば

矢状面で肘関節を屈曲する

と言ったとします。

これは骨運動学での

表現になります。

そうではなく

尺骨滑車切痕の内部で

軸回旋させられる

上腕骨の滑車切痕

に注目すると

それは関節運動学になります。

二つの
見方

では 今度は

それぞれの運動学に

そっての見方をしてみましょう。

骨運動学

骨運動学的な動きは

断面や軸の観点から

動きに注目します。

具体的にいえば

関節軸の周りの骨の動きに

関係します。

例えば

階段を一歩登るとします。

その足を段差にのせる動きの

関節の動きを説明すると

膝関節が脛骨を

どのように動かしたか

というのがあります。

これを骨運動学的に

説明すると

膝関節が矢状面上で

全額軸の周りで

屈曲、伸展した

となります。

関節運動学

段差を上った時には

感じなかったかもしれませんが

起こった関節の動きの

第2の側面は

関節運動学的な動きでした。

ただ このタイプの動きは

関節面間の関節内で

起きています。

その為 とても小さく

見えない動きなんです (;^ω^)

じゃあ、そんなに

重要な動きじゃないのかな?

と思われるかもしれませんが

とんでもないです。

もしこの動きがなかったら

階段に足をのせる事は

出来ないんです。

3つの
動き

大半の滑膜性関節は

凸状の骨端と凹状の骨端で

構成されています。

つまり 一方はノブの形で

もう一方は穴の形をしているんです。

一方の骨が他方の骨面上で動くと

3種類の関節運動学的な

動きが起こる可能性があります。

その動きとは

転がり

滑り

軸回旋

の3つになります。

3つの副運動についてはこちらもどうぞ

関節の副運動を覚えよう!  3つの動きは協調する。

転がり

転がりとは

道路を転がり落ちる

タイヤの様に

一方の関節面が

他方の関節面に沿って

転がる時に起きます

日常で言えば

腕を上げる動作は

上腕骨頭が関節窩面を

転がる動作を伴います。

滑り

滑り

氷の上を滑る

アイススケートの様に

一方の関節面が

他方の関節面を

横切るように滑る時に

起こる動きです。

この動きは

中手指節関節が

屈曲・伸展している時に

起こります。

滑りの動きが見られる中手指節関節

軸回旋

軸回旋は

定位置で軸回旋する

独楽の様に

一方の関節面が

他方の固定された関節面上で

回旋する時に起こる動きです

橈骨頭が回外、回内時に

上腕骨端部で

回旋する時に起きます。

回内・回外時に軸回旋が見られる

どうでしたか?

それでは今回はここまで。

最後までお読みいただき

ありがとうございました (*’▽’)

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