ホミニンの肉食の起源⁈新しいアウストラロピテクス。ガルヒについて紹介します。

人類の進化 39

こんにちは!そして初めまして!

動物バナシの管理人

理学療法士&

エボルファンクショニスト

ユーイチです。

いきなりですが、

皆さんは牛や豚などの肉を

肉を食べるでしょうか?

ちなみに私は肉が大好きです!

我々は食の好みは別として

肉と植物の両方を食べる

雑食性の身体を持っています。

しかし初期ホミニン達は

完全な雑食性だったんです。

以前、アファレンシスや

バーレルザガリなどは

食生活が広がった種として

紹介しました。

しかしそれでも

肉食まで食生活を

広げる事はありませんでした。

アウストラロピテクスの食事についてはこちらから

ルーシーで有名なアファレンシス  アファレンシスの生活はどうだった?

アフリカ中央部で見つかった新種の猿人。バーレルザガリの正体

では、いつから肉食が始まったのか?

残念ながらどの瞬間からかは

分かってないんです。

ですが、今回紹介する

アウストラロピテクス・ガルヒは

肉食をしていたとされている

最古の種なんです。

それはいったいどういう事なのか

今から話していきたいと思います。

それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ

最も新しいアウストラロピテクス

1999年、古生物学者の

ベルハネ・アスフォーのチームが

新たなホミニン化石を発見しました。

ベルハネ・アスフォー博士
出典:Wikipedia

発見場所は

エチオピアのアワシュ川中流域の

ブウリです。

エチオピア

そこで発見された化石を

アウストラロピテクス・ガルヒ

と名付けました。

ちなみにガルヒとは

アファール語で「驚き」という

意味です。

驚きの由来通りにこの化石は

世間に驚きを与えました。

というのも、

この化石の推定年代が

250万年前のものだったんです。

この年代は確認されている中で

最も新しい時代のアファレンシスより

50万年も後のものなんです。

これはアフリカ東部の

アウストラロピテクス属の中で

最も新しい化石です。

またガルヒが生きていた時代は、

アフリカ東部と南アフリカの

パラントロプス属と初期ホモ属、

アウストラロピテクス・アフリカヌス

と重なっているんです。

アフリカヌスについてはこちら

否定されたタウングチャイルド   アウストラロピテクス・アフリカヌス

ガルヒの頭蓋骨

ガルヒの頭蓋骨
出典:Wikipedia

ガルヒの最も完全に揃った

化石の中に部分的な

頭蓋骨があります。

この化石は顔面が突き出していて

頭頂部には小さな矢状稜があります。

上顎の歯はほぼ全て残っていて

臼歯が大きく、

犬歯は太くなっています

頭蓋容量は約450㎤で

アファレンシスやアフリカヌスと

変わりません。

また、ガルヒの発見場所から

300m離れた場所で断片的な

骨格化石が発見されています。

ですが、そこでは

比較できる頭蓋骨が無いので

ガルヒの化石かどうかを

判断出来ていないんです

ガルヒが食肉をしていた跡がある

ガルヒが発見されたブウリでは

レイヨウなどの大型哺乳類の化石も

見つかっています。

この大型哺乳類の化石には

切り傷が残ってるんです。

つまりこの場所は最も古い

食肉の為に行われた解体処理の跡だと

広く認められています。

骨に残された処理の痕跡から

その動物達は石器によって

行われた事が分かりました。

具体的には

関節部分で切り離されて

肉をそぎ落とし

長管骨が骨髄を取り出すために

砕かれていました。

つまり少なくとも

この場所にいたホミニン種は、

大型の動物を狩っていたか

又は他の肉食動物が仕留めた

屍骸の肉を手に入れていた

そしてその肉を食べていた

証拠になるわけです。

まとめ

どうでしたか?

アウストラロピテクス・ガルヒ

についての話でした。

今回の話をまとめると

ガルヒは最も新しい

アウストラロピテクス属

である。

ガルヒの歯は

臼歯が大きく

犬歯が太い。

ガルヒは食肉を行った

最古のホミニン種と

考えられている。

それでは今回はここまで。

最後までお読みいただき

ありがとうございました (*’▽’)

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