違う種のヒト属が共存していた証拠!?ケニアントロプス・プラティオプスの化石

人類の進化 36

こんにちは!そして初めまして!

動物バナシの管理人

理学療法士&

エボルファンクショニスト

ユーイチです。

今回はケニアで発見された

ケニアントロプス・

プラティオプス

について紹介します。

このケニアントロプスは

2001年に発見された

新たな属種なんです。

推定年代は

350~320万年前

推定されています。

この年代の同じ地域には

アウストラロピテクス・アファレンシスが

存在していました。

アファレンシスについてはこちらから

ルーシーで有名なアファレンシス   頭蓋骨と歯の話

このケニアントロプスの発見は

同じ年代、同じ地域に

複数のヒト属が存在していた事を示した

貴重な化石なんです。

それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ

ケニアントロプスの発見者

ケニアントロプスは

名前の通りケニアで

発見されました。

2001年に

ミーヴ・リーキー博士率いるチーム

トゥルカナ湖西岸のロメクウィで

発見しました。

ミーヴ・リーキー博士といえば

同じトゥルカナ湖付近で

アウストラロピテクス・アナメンシス

を発見した事でも有名です。

アナメンシスについてはこちらから

アナメンシス  最古のアウストラロピテクス

名前の意味は「ケニアの平たい顔のヒト」

ケニアントロプス・プラティオプスの

名前の由来は

ケニアの平たい顔のヒト

という意味です。

その名前の由来通り

プラティオプスの頭蓋骨には

独特な解剖学的特徴の

組み合わせが見られます。

特徴的なのは、

頬骨が大きく前面に張り出している事

鼻より下が突き出ていない事

です。

これにより頭蓋骨を

全体で見た時に

平坦な顔をしています

これにより、

アファレンシスとは区別されて

新た属に分類されたんです。

ケニアントロプスはホモ属の祖先なのか?

プラティオプスの顔面の作りは

後の時代に登場する

ホモ・ルドルフエンシスの頭蓋骨に

驚くほど似ています

この特徴が両方の種に

それぞれ独立して発生したのか、

又は両者が進化の系統おいて

近い関係にあるのかは

残念ながらまだはっきりしてはいません。

プラティオプスの頭蓋骨は

歪んでしまっていて

正確な脳頭蓋容量は計測できません。

外観から感じだと

アウストラロピテクス属と同程度

だと考えられています。

ここで大事なのは

ホモ・ルドルフエンシスよりは

はるかに小さいと推測できることです。

食べ物が変化した最初の種

プラティオプスの歯を

炭素同位体分析で調べてみたところ

今までの属種との違いが分かりました。

今までの属種と違い

プラティオプスは

森林の植物だけではなく

サバンナの植物も

食べていたようです。

新たに食べるようになったのは

サバンナに生える

イネ科やカヤツリグサ科の

植物の葉や茎、根、根茎などです。

ただ、そういった植物を食料とする

動物や昆虫を食べるようになった

とも考えられるので

はっきりとしないところではあります。

いずれにせよ、

プラティオプスは食料が変化した

最初の種の1つである事は

間違いありません。

歯の特徴で言えば

臼歯のエナメル質は

厚くなっています。

しかし、大きさは

アウストラロピテクス属と

比べると小さいんです。

まとめ

どうでしたか?

今回の話をまとめると、

ケニアントロプス・

プラティオプスという

新たな属種が発見された。

ケニアントロプスが

発見されたことにより

同じ地域に違う種のヒト属が

共存していたことが分った。

ケニアントロプスの頭蓋骨は

ホモ・ルドルフエンシスに

似ているが直接的な関係は

明らかになっていない。

ケニアントロプスは

食べる物の幅が広がった

最初の種の1つ。

それでは今回はここまで。

最後までお読みいただき

ありがとうございました (*’▽’)

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