知っておきたい!軟部組織の特性②

初めに

 

こんにちは!そして初めまして!

動物バナシの管理人

理学療法士&エボルファンクショニストのユーイチです

 

 

今回は軟部組織の特性についての

続きになります。

  

前回は

伸張性、弾力性、塑性(そせい)

について話しました。

知っておきたい!軟部組織の特性

 

今回は

クリープ変形

チキソトロピー

引張強度

について話していきます。

 

それでは早速行きましょう (*^_^*)

クリープ
変形

 

貴方がパソコンの前に座って

長時間仕事をしていたとします。

 

そうするとあなたの姿勢は

首と肩の後面の筋肉は伸張され

前面の筋肉は収縮されます。

 

 

この徐々に進む変形を

クリープ変形

と言います。

 

 

クリープ変形は組織が

ゆっくりと持続的な力

を受けている場合に起こります。

 

この力の原因は

重力、姿勢

が主にです。

 

ですが時としてマッサージが原因で

起きる事もあります (;一_一)

 

 

この変形が

組織の弾力性の範囲内の場合

クリープ変形は一時的です。

 

ですが変形が

弾力性の範囲内を越えた場合

塑性域に入ってしまいます。

 

すると変形は

慢性的なもの

になっていしまいます。

 

 

クリープ変形が起きてしまった場合

どうすればいいのでしょうか?

 

伸長した組織を短く

収縮した組織を伸ばすために

ゆっくりとした深部組織のマッサージ

を行うと効果的です。

 

 

チキソ
トロピー

 

先程クリープ変形には

ゆっくりとした深部組織への

マッサージが効果的だと話しました。

 

ただそれを始める前に

組織をウォーミングアップ

する必要があるんです。

 

これをする事により細胞質基質は

ゼリー状からドロッとした液体状

に変質します。

 

 

この特性を

チキソトロピー

と呼びます。

 

 

これは温度や圧力等の

変化に対応する特性です。

 

溶岩や蜂蜜などにも

この特性が見られます。

 

 

細胞質基質は冷えて安定した状態では

濃く、粘度も高くなっています。

 

 

ここに運動や摩擦を加えて暖める

薄くなり、水気を帯びてくるんです。

 

 

こうして組織を温める

チキソトロピー効果によって

細胞質基質の硬く冷たい部分が

液状化しだします。

 

これによって結合組織は

柔らかくなり弾力性が強まるんです。

 

 

ちなみに細胞質基質については

こちらを参照

結合組織のレシピ

引張強度

 

例えばあなたが重いものを

片手で持ち上げたとしましょう。

 

その時にはあなたの腕の結合組織には

引張強度

が生じています !(^^)!

 

双方向に引っ張られても損傷しない

のはコラーゲン繊維のおかげです。

 

 

分かりにくいので

具体的に例えてみます。

 

 

貴方は5kgのバーベルを

片手で持ち上げるとしましょう。

 

その時にあなたの

上腕筋と上腕二頭筋には

引張力がかかります。

 

そして腕の筋肉と筋膜は

反対方向に引っ張られます。

 

 

つまり筋線維が短縮する一方で

結合組織は引き伸ばされるんです。

  

 

この引張力に耐える為に

筋膜には引張強度が必要なんです <`ヘ´>

 

 

ちなみに誤解がないように言えば

伸張性と引張強度は別物です。

 

 

伸張性とは

組織がどれだけ

伸びる事が出来るか

っていう力です。

 

 

それに対して引張力は

牽引力にどの程度

抵抗できるか

て力なんです (*^_^*)

 

 

終わりに

 

どうでしたか?

今回は結合組織の特性その②でした。

 

 

クリープ変形が

持続的な力に対する体の変化

の事。

 

チキソトロピーが

細胞質基質がある程度の

刺激に対して起こす変質

の事。

 

引張強度が

牽引力に対する抵抗性

の事。

 

 

軟部組織の特性については

次回で最終回です !(^^)!

 

  

それでは今回はここまで!

最後までお付き合いくださり

ありがとうございました (*^_^*)

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