実は奇妙は耳の能力。平衡感覚と聴覚を感じる不思議な場所

平衡聴覚器の進化 1

こんにちは!そして初めまして!

動物バナシの管理人

 

理学療法士&

エボルファンクショニスト

ユーイチです。

今回からはについて

お話ししていきたいと思います。

人間の耳

耳といえば当然皆さんの

身体についていますよね?

耳とは

音を聞く聴覚器として

有名です。

聴覚器とは

水や空気の振動である音波を

受容する感覚器です。

ただし本来の耳の役割とは

聴覚器としてでは

ありませんでした。

本来の能力とは

平衡覚器としての

能力です。

平衡覚器とは

聞きなれない言葉かもしれません。

平衡覚器とは

重力に対する傾きを

感知する感覚器

の事です。

当然ですが

地球上のすべての生き物は

重力の影響を受けています。

なので、最も原始的な動物にも

何らかの形で平衡覚器が

備わっています。

その為、生物の歴史において

平衡感覚器は最も古い感覚器

1つなんです。

この二つは脊椎動物では

平衡覚と聴覚は

膜迷路という受容器で

感知されています。

先程も言いましたが

膜迷路は元々は

平衡覚の受容器でした。

つまり聴覚器を受容する機能が

加わったのは後の事だったんです。

平衡覚の
構造

私たちは身体を動かす度に

平衡覚器で重力を

感知しています。

自分の身体の傾きを知り

無意識のうちに姿勢を制御

しているんです。

当たり前な事ですが

重力はこの地球上どこにいても

ほとんど同じように作用します。

このため 平衡覚器は

どの動物でもほとんど同じ構造

になっています。

つまり進化の歴史的に

かなり遠い共通祖先の

脊椎動物と無脊椎動物でも

大差がないんです。

平衡覚器の仕組みは

凄く分かりやすいです。

本体は 「平衡胞(平衡嚢)」と

呼ばれる小さな袋です。

その表面に感覚細胞が

分布しています。

感覚細胞からは

袋の内方に向かって

感覚毛が伸びています。

その感覚毛は平衡胞の中の

平衡石に接触しています。

平衡石は

平衡胞の中を満たす

液体に浮かんでいたり

細い糸で吊り下げられ

ていたりします。

クシクラゲの平衡覚器
平衡石が糸でつり下がっているタイプ
カタクラゲの平衡覚器
平衡石が液体に浮いているタイプ

平衡覚器の
仕組み

身体が正常の位置にある時は

平衡石は一定の場所に

留まっています。

その時は特定の感覚毛に

接触していて

それを刺激しています。

身体が傾斜すると

重力の作用で

平衡石の位置がずれて

別の感覚毛が刺激されます。

どの感覚毛が

刺激されているか

という情報は、

感覚細胞に分布した神経から

中枢神経に伝わります。

平衡感覚器からの上方に基づいて

中枢神経が身体が傾いていると

判断されます。

そうするとこれに対応して

筋の働きを調整して

身体の傾きを正常に戻します。

それでは今回はここまで。

最後までお読みいただき

ありがとうございました (*’▽’)

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