今回はその愛らしい見た目と動きで人気の
スローロリス
を紹介します。
最初に言っておきますが
このスローロリスは
絶滅危惧種に指定されています。
なのでいくら可愛らしいからと言って
ペットとして飼うのはやめた方がいいです。
スローロリス
って何?
そもそもスローロリスとは
霊長目の一種です。
つまりサルです。
このサルは曲鼻猿亜目という
グループに入ります。
もっと正確に言うと
曲鼻猿亜目
ロリス下目
ホソロリス亜科
スローロリス属
となります。
つまりスローロリスは
属称名なわけです。
ちなみに他の曲鼻猿亜目は
- アイアイ
- キツネザル
- ガラコ
になります。
スローロリス
は何種類?
スローロリスは全部で
5種類
と現在はされています。
- ベンガルスローロリス
- スンダスローロリス
- ジャワスローロリス
- ボルネオスローロリス
- レッサースローロリス
更に少し前にスローロリスの
新種が発見されました !(^^)!
それは
ニクティチェブス・カイアン
と命名されたそうです。
ちなみにニクティチェブスとは
スローロリスの学術名です。
意味は
夜のサル
らしいです (*^_^*)
その名の通りスローロリスは
夜行性ですからね。
夜行性の動物たちの眼についてはこちら
https://sisimaru81.com/tapetum
どこに
住んでる?
スローロリスは
バングラディッシュ
ベトナム
マレー半島
ジャワ島
ボルネオ島等
に生息しています。
移動能力
スローロリスは基本的に
樹上で生活しています。
その移動の仕方が独特です。
枝から枝に移動する際に
とてもゆっくりしたスピードで移動します。
まさにスローなロリスなんです ( ゚Д゚)
ただしゆっくりなだけでは
独特とは言えません。
このスローロリスの移動が
驚くべきところは
周りの枝や葉っぱに全く触れない
というところです (; ・`д・´)
何故こんなことが出来るのでしょうか?
身体の所々に
触毛
があるからなんです!
この触毛のおかげで
周りの障害物をよけて
移動できるわけなんです。
把持能力
スローロリスの能力の一つに
把持能力
があると思います。
把持能力とは
物を掴む力の事です。
どのくらいかというと・・・
1、2本の肢で長時間
ぶら下がり続けることが
可能なほどです。
さらに言えば
後肢のみでぶら下がりながら
移動が可能なんです (;’∀’)
こんなことが可能なのは
後肢もしっかりと枝を把持できる
からなんです。
人間で例えると
足にも掌が付いているような
感じですね。
狩り能力
スローロリスは雑食性です。
主に食べているものは
樹液
花蜜
果物
昆虫
小鳥等です。
スローロリスはさっきも言いましたが
動きがとてもスローなんです。
そんな動きで狩りなんて出来るのかと
思うかもしれませんが・・・
実はこのスローロリスは
かなりの名ハンター
なんです (*’▽’)
さっきの移動のところで話しましたが
移動の際には一切周りの障害物に
触れることはありません。
その為、獲物にとっては
気づく間もなく狩られてるんです。
これは捕食される側にとっては
たまったもんではありませんよ。
だからどんなに動きが遅くても
狩りには影響がないんです!
毒
スローロリスの生態で
一番変わっている点と言えば
毒を持っている事でしょう。
そう!
このおサルは世界で唯一
毒を持っているサル
なんです!
何処から毒を分泌するかというと
肘の内側から出る分泌物
と
唾液
を混ぜ合わせる事で毒を作り出すんです。
この毒を体中に塗って
捕食動物から身を守るんです。
ちなみにスローロリス自体
毒に対する耐性が強いです。
他の捕食者が狙わないような
毒を持っていいる昆虫も
平気で食べます。
やっぱりスローロリスが生き残るためには
エサは選んではいけなかったんでしょうね。
終わりに
今回は見た目と裏腹な
スローロリスを紹介しました。
ここで一言位言わせてください。
スローロリスを飼っている人が
YouTubeに動画をアップしていますが
あの飼い方は本当に駄目だと思います。
夜行性の動物を昼間起こしているのは
それだけで相当なストレスを与えます。
くわえてエサの問題です。
生き物は生息地で取れるエサを
消化するように進化しています。
食べてるから大丈夫ではないと
分かってほしいです。
他にもいろいろありますが
はっきり言います!!
よく知りもしないで
スローロリスを
飼ったら100%殺します。
動物はその土地に生まれた場所以外では
生きづらいものなんですよ ( ;∀;)
それでは今回はここまで。
最後までお付き合い頂き
ありがとうございました。