毒の竹を食べるサル!?オオジェントルキツネザル属を紹介します。

初めに

こんにちは!そして初めまして!

動物バナシの管理人

ユーイチです。

皆さんはこちらのサルの名前を

知っているでしょうか?

参照:Wikipedia

このサルはマダガスカルに生息する

ヒロバナジェントルキツネザル

というサルです。

今回は、

ヒロバナジェントルキツネザル

を紹介したいと思います。

このサルの名前を聞いて

その特徴がすぐ思い浮かぶ人は

日本にどの位いるのでしょうか?

おそらくですが、

かなり少数派であることは

間違いないでしょうね。

では早速紹介したいと思います。

それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ

分類から見てみる

ヒロバナジェントルキツネザルは、

霊長目(サル目)

曲鼻亜目

キツネザル下目

キツネザル科

オオジェントルキツネザル属

に属しています。

このオオジェントルキツネザル属は

ハナビロジェントルキツネザルの

一種のみの属になっています。

ここはキツネザル科の

ワオキツネザルと同じです。

ワオキツネザルについてはこちらもどうぞ

ワオキツネザル属 身体の特徴について

生息地場所はどこ?

ハナビロジェントルキツネザルも

マダガスカルに住んでいます。

ですがマダガスカルでも

ごく限られた地域にしか

生息していません。

現在、確認されている場所は

東南部の一部です。

場所でいうと

アナラマンガ地域圏

ラノマファナ国立公園

アンドランジトラ国立公園

のみでしか確認出来ていません。

ハナビロジェントルキツネザルの生息圏

化石ではもっと広い地域にまで

分布していたと考えられています。

それを基に考えると

現在の生息域は最盛期の4%程度

になっていしまいました。

身体的特徴は?

参照:zoochat.com

頭と体の長さは40~45㎝、

尻尾の長さは43~48㎝になります。

尻尾と後ろ足が長いのが特徴です。

これはジェントルキツネザルと

名前が付くサルの中でも

最大の種になります。

参照:pinterest.jp

その他にも、

顔は濃いグレー、短くて広い鼻口部、

耳のそばに白い毛房がある事です。

また毛皮の色は、

背中側は赤茶色~灰色

頭から腕にかけてはオリーブ色

お腹はクリーム色になっています。

そして肘には

大きな臭腺を持っています。

体重は雄雌共に変わらず

最大でも2.5㎏で、

体重による性的二型は

ありません。

竹を食べるサル

ハナビロジェントルキツネザルの

一番の特徴といえば、

やはり食べものでしょう。

このサルたちの主食は竹です。

食事の約95%を、

Cathariostachys madagascariensis

というマダガスカル原産の竹を

食べています。

まあ、我々もタケノコを

食べるのでそれほど珍しくもない

と感じるかもしれません。

ですがこのサルは

葉っぱの部分と

固い茎の部分も食べます

驚くべきは、

この竹の葉っぱと茎には

シアン化物という

強烈な毒が含まれています。

分かりやすく言うと

青酸カリです。

このサルは一日の食事量で

人間が致死量に達するに十分な程の

シアン化物を食べている訳です。

その為なのか、

このサルは食事をするか寝るかで

一日を終えます。

それ以外にも、

果物・キノコ・花等も

食べることがあります。

絶滅に瀕している種

残念なことに

ハナビロジェントルキツネザルは

絶滅に瀕しています。

その数は野生化で約500匹程度と

考えられています。

大きな理由としては

極端に竹に依存した動物に

なっていしまった事です。

住む場所が減り、

食べ物もへれば

絶滅のリスクは上がります。

これは世界でも問題となっており、

The World‘s 25 Most Endangered Primates

(世界で最も絶滅を危惧されている25匹の霊長類)

にもリストアップされています。

ただ、海外の動物園で

繁殖に成功しています。

その点では希望が持てる所です。

ぜひとも絶滅を避けてほしいと

願っています。

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