初めに
こんにちは!そして初めまして!
動物バナシの管理人、ユーイチです。
突然ですが皆さんは、
イモリとヤモリの何が違うか
分かりますか?
分かる人からすると、
この2つは全然違うって事は
分かると思います。
ですが、興味がない人にとっては
この2つは同じものだと
感じるそうです。
簡単に言えば、
イモリは両生類
ヤモリは爬虫類です。
もっとわかりやすく言うと、
イモリはカエルの仲間
ヤモリはトカゲの仲間です。
つまり、
イモリは両生類で
ヤモリは爬虫類です。
爬虫類は想像しやすいかと思いますが
じゃあ、両生類って?
と思う人は多いんじゃないかなと
思います。
そこで今回は、両生類について
お話していきたいと思います。
それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ
現在の両生類って何?
さて、現在両生類には
分類上では目が3種類あります。
この「目」とは
種・属・科・目・綱という
分類上の分け方です。
例えば二ホンアマガエルの場合、
綱:両生綱
目:無尾目
亜目:カエル亜目
科:アマガエル科
亜科:アマガエル亜科
属:アマガエル属
種:アマガエル
となります。
人間で例えると、
綱:哺乳綱
目:霊長目(サル目)
科:ヒト科
属:ホモ属
種:ホモ・サピエンス
以上のようになります。
分類的には「目」は
上の方の分類ではあります。
しかし、哺乳類は27目あるのに対し
先ほども言った通り、
両生類はたった3目しかいません。
その3つとは、
無尾目・有尾目・無足目
になります。
無尾目
無尾目とは字が表す通り、
尻尾のない両生類の仲間です。
そしてこの無尾目に属するのは
カエルのみになっています。
つまり無尾目=カエルです。
カエルも多種多様ね生活様式がある。 参照:Uasplash
カエルについてはこちらもどうぞ
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有尾目
次は有尾目です。
この有尾目は、
尻尾のある両生類の仲間です。
この有尾目に属するのは、
サンショウウオ
サイレン
イモリ
この3種類になります。
この中ではサンショウウオは
まだ聞いた事があるかもしれませんが
サイレンは想像がつかない人が
多いかと思います。
見た目の特徴を言うと、
ウーパールーパーの体を長くして
後ろ足を無くした感じです。
左から、イモリ・サンショウウオ・サイレン
参照:Wikipedia
無足目
無足目は四肢がありません。
ここもカエルと同じで
アシナシイモリのみが
分類されています。
このアシナシイモリは、
日本には生息していないので
見た目が想像できないと思います。
ですが、これと見た目が
そっくりな生き物が身近にいます。
それはミミズです。
このアシナシイモリは
両生類の中で最も原始的な形質を
残しているといわれています。
見た目ミミズにしか見えないアシナシイモリ 参照:Pinterest
両生類はいつからいるのか?
ではその両生類は
いつから現れたのでしょうか?
現在考えられているのは
約3億6000万年前(デボン紀後期)の
肉鰭綱から進化したと考えられています。
肉鰭綱(にくきこう)とは
肺魚やシーラカンスなどの
鰭(ひれ)に特徴を持つ魚です。
また両生類は肉鰭綱から
進化しましたが、
肺魚かシーラカンスのどちらから
進化したのは議論が分かれています。
左がシーラカンス、右がハイギョ 参照:Wikipedia
ですが、この両生類が
陸上に適応した初めての
脊椎動物なのは間違いなさそうです。
両生類のくらし
両生類は基本的に
水辺(淡水域)を中心に
生活しています。
基本的に卵は水中の中で産み
幼生は水中でくらします。
当然水中でくらすので
幼生の間は呼吸は
鰓(えら)呼吸になります。
そして肺呼吸をする
成体へと変態をします。
ただし、肺呼吸を行いますが
基本的に皮膚呼吸が中心になります。
その為、両生類は乾燥に弱いです。
陸上生活に適応した体を持っていても
生活と産卵を水辺に依存しているので
両生類といわれています。
両生類は水陸両用に
体を適応させましたが、
逆を言えば、両方が揃っていないと
生きてはいけない脆さも持っています。
多様な生態御持つ両生類達
先ほど両生類の生活を紹介しましたが
あれは基本的な一例にすぎません。
実は両生類の生活様式は
かなり多様です。
次はそんな両生類を
紹介していきたいと思います。
乾燥に強い両生類
基本的に両生類は、
水への依存度が高い生き物です。
しかし、そんな両生類の中で
乾燥にめっぽう強い種がいます。
例えばヒキガエルです。
参照:左 Uasplash 右 Pinterest
この種は水への依存度が
かなり低いカエルです。
何しろ水辺に近づくのは
繁殖の時のみです。
それ以外は山や草むらなどの
乾いた場所に住んでいます。
卵胎生の両生類
基本的に両生類は卵生です。
卵生とは卵を産むという事です。
更に言うと、
体の外側に卵を産むという事です。
一方、卵胎生と呼ばれる
繁殖形態もあります。
これは卵を体内で孵化させてから
幼体を産むという形になります。
一見すると、哺乳類と同じような
産み方に感じるかもしれませんが、
向こうはあくまで卵を体の中に産んで
体内で孵化をさせています。
哺乳類の用に胎盤で子供を
育ててる訳ではありません。
この繁殖様式を行うのは
一部の有尾目と無足目です。
特に無足目は、
全体の4分の1が卵生で
4分の3が卵胎生になっています。
子育てをする両生類
両生類の中には
産んだ卵や幼体を
育てるものもいます。
例えば有尾目のサンショウウオで
アラスカ・カナダ等に生息する
プレソドン科があります。
プレソドン科の2種
右:アメリカサンショウウオ 左キノボリサンショウウオ
参照:Wikipedia
この種は陸上に卵を産むので
乾燥やカビなどから卵を
守る必要があります。
その他ににもヤドクガエル科も
これにあたります。
ヤドクガエルは
森の宝石とも呼ばれるほど
綺麗なカエルです。
この種の中には葉っぱの間に溜まった
僅かな水の中に産卵する種がいます。
このカエルは驚くことに
孵化したオタマジャクシを背負って
新鮮な水のある場所まで連れていき
成長するまで子育てをします。
右:アイゾメヤドクガエル 左:アンソニーヤドクガエル
参照:Wikipedia
子供の姿のまま大人になる両生類
最後は子供の姿のまま大人になる
両生類を紹介したいと思います。
そもそも子供の姿のまま大人になるとは
どういう事かを説明します。
両生類は脊椎動物の中では珍しく
変態をする動物です。
カエルで例えると
幼体がオタマジャクシ
成体をカエル
といった感じです。
つまり子供の姿のまま大人になるとは
オタマジャクシのまま性的に成熟する
という事です。
これを
幼生成熟(ネオテニー)と
呼びます。
これの一番分かりやすい例が
メキシコサラマンダーです。
このメキシコサラマンダーは
別名ウーパールーパーとして有名です。
しかしこのメキシコサラマンダーを
そもそも変態しないんじゃないの?
と思いませんでしたか?
このメキシコサラマンダーは
ちゃんと変態します。
ただし変態するには
温度管理と水位の問題、
ホルモンの影響があるので
自然環境ではまず変態しません。
左 メキシコサラマンダー幼体 右メキシコサラマンダー成体
参照:Wikipedia
また北米最大のオオサンショウウオの
アメリカオオサンショウウオ
通称:ヘルベンダー
という種がいます。
アメメリカオオサンショウウオ(ヘルベンダー)
参照:Pinterest
このヘルベンダー成体になると
皮膚呼吸をするのですが、
幼体の時の鰓孔は残ります。
これもネオテニーの一種と
言えるかもしれません。
まとめ
どうでしたか?
今回は両生類についてのお話でした。
両生類は例外はあるにしても
陸地と水辺の両方が
そろっていないと
生きていけない存在です。
ですが、環境の変化等により生息域が
急速に無くなってきています。
人類の繁栄の為には
仕方がない事とはいえ
やるせない気持ちになります。
実際に100年後には
全ての両生類は絶滅すると
考えられています。
出来れば100年後の未来にも
この魅力的な生物達が
反映していることを願っています。
それでは今回はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました (*’▽’)
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