初めに
こんにちは!そして初めまして!
動物バナシの管理人
理学療法士&
エボルファンクショニスト
ユーイチです。
今回はコビトキツネザル科の1つ
コクレルネズミキツネザル属
について紹介します。
![](https://sisimaru81.com/wp-content/uploads/2019/09/220px-Mirza_zaza_Madagascar_April_2006-199x300.jpg)
コビトキツネザル科は
その名の通り小さい種類の
キツネザルです。
その他のコビトキツネザルの紹介はこちら
コビトキツネザル
ネズミキツネザル
その身体の大きさや特徴から
以前はコビトキツネザル属に
分類されていました。
(科と属の違いは間違えない様に)
しかし身体の大きさの割に
歯が比較的小さかったので
独自の分類に分ける事になりました。
そんなコクレルネズミキツネザルは
どんな特徴を持つサルなのか?
それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ
どういう風に分類されている?
先程も言った通り
コクレルネズミキツネザル属は
最初コビトキツネザル属に
分類されていました。
1870年に別の種であると
発表されましたが
当時はこの説は無視されていました。
そして1990年代になり
コクレルネズミキツネザルは
独自の種として認められます。
そして2005年には
コクレルネズミキツネザル属の
新種が発表されました。
その新種は
キタオオネズミキツネザル
と名付けられました。
名前の由来は
マダガスカル島の北側に
生息しているからです。
![](https://sisimaru81.com/wp-content/uploads/2019/09/3d536734c634f05403d19115b919d39a-300x300.png)
青 コクレルネズミキツネザル
身体の特徴は?
コクレルネズミキツネザルは
同じネズミキツネザル科に属する
ネズミキツネザルと比べて
身体は3倍以上も大きいです。
体重は平均300g程度
全長は平均300㎜
尻尾の長さは平均233㎜
尻尾の方が身体よりも
長くなっています。
珍しい特徴といえば
このサルには乳房が2組あります。
1つは胸部にあり
もう1つは腹部にあります。
毛皮の色は全体的に灰色で
背中側は腹部に比べて
やや茶色がかっています。
ですが、この毛皮の色も
個体差が大きく一概に
断定も出来ないんですよね。
耳の形で見分ける
コクレルネズミキツネザル属は
耳の形が膜状で大きいです。
この大きい耳が
コクレルネズミキツネザルと
キタオオネズミキツネザルを
区別する要因の一つです。
キタオオネズミキツネザルは
耳が短くて丸いのが特徴です。
![](https://sisimaru81.com/wp-content/uploads/2019/09/2005-01-01_mirza-zaza-1-300x300.jpg)
それと比較すると
コクレルネズミキツネザルは
耳が比較的大きく丸みは少ないです。
残念過ぎる最大の特徴
コクレルネズミキツネザルには
とても面白い身体的な特徴
があるんです。
それはオスの睾丸の大きさです。
大きさの平均容積が
なんと15.48㎤もあります。
先程も言った通り
全長が平均300㎜、
その中で尻尾の長さが
平均233㎜になります。
つまり身体自体は70㎜程度
しかない訳です。
70㎜の身体に
15㎤の睾丸が付いているとは
本当に驚きです。
更にその重さは体重の5.5%を
占めるほどです。
人の腕の重さが体重の約6.5%と
言われているのでその重さは
想像しがたいものがあります。
![](https://sisimaru81.com/wp-content/uploads/2019/09/UzX6d8c-263x300.jpg)
仮にこれと同程度の睾丸が
人間についていたとします。
体重70㎏男性だとすると
睾丸の重さは約4㎏程度
の計算になります。
そう考えると
かなり動きずらい
気がしますね (; ・`д・´)
何を食べているのか?
食事は基本的には
雑食性です。
果物、花、つぼみ、樹液、卵
無脊椎動物、小さな脊椎動物
等を食べます。
ですが、
コクレルネズミキツネザルの特徴として
昆虫の分泌物を摂食します。
6月と7月の乾季のピーク時は
カメムシ目の幼虫やコチニール等の
甘い分泌物を主に食べています。
この時期には約60%を
昆虫の分泌物に
依存する事もあります。
対照的に
キタオオネズミキツネザルは
乾季にはカシューフルーツに
主に食べます。
同じ属ですが、食性は
かなりの違いが見られますね。
どうでしたか?
今回は
コクレルネズミキツネザル属
についてでした。
これ以外にも
8つの声を使い分けて
コミュニケーションをとる等
面白い特徴を持っています。
しかしこの種も
他のキツネザル同様
絶滅の危機に瀕しています。
今後は人間と共存が
上手くできるといいと
思っています。
それでは今回はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました (*’▽’)