カマキリは最強の昆虫!
鳥も捕食する驚異の能力を紹介します。

初めに

こんにちは!そして初めまして!

動物バナシの管理人

ユーイチです。

皆さんはカマキリってご存じですよね。

住んでる場所によりますが

カマキリは秋になると

そこら辺の草むらに

よく見る昆虫だと思います。

我が家も秋頃になると

子供達がカマキリを捕まえてくるので

毎年飼っています。

やはり何度見ても

カマキリがエサを狩る場面は

何度見ても格好良さを

感じますね。

ただ何気なく見ている

このカマキリの狩るシーンは

実はとんでもない能力に

裏打ちされているものなんです。

同サイズの生き物からしたら

これほど恐ろしいハンターは

いないと思います。

今回はそんな身近にいるけど

とてつもない能力を持った

カマキリについて紹介したいと思います。

それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ

カマキリが食べるのは虫だけじゃない

まずはこの写真を見てください。

鳥を食べるカマキリ

(PHOTOGRAPH BY SHARON FULLINGIM, NATIONAL GEOGRAPHIC YOUR SHOT)

カマキリが食べるものといえば

大体はバッタや虫などが

思いつくのではないでしょうか?

ところが野生化のカマキリは

もっと貪欲で凶暴です。

上の写真のように鳥を

捕食することもあります。

しかもこれはこの写真のカマキリが

特別だった訳ではないんです。

実は南極を除くすべての大陸で

確認されている事なんです。

症例報告では、

6つの大陸で13カ国、

147例が報告されています。

種類も全12種のカマキリが

24種の鳥を食べていました。

ただし日本でこの光景が

見られるかといえば

難しいと思います。

カマキリが獲物とする鳥は

主にハチドリがになります。

ハチドリとは世界最小の鳥の種類で

体重は2g~20gしかない鳥です。

生息域は北米から

カナダ・アメリカ南西部・

アルゼンチンの北側なので

日本にはいません。

花の蜜を吸うミドリハチドリ 参照:Wikipedia

さらにカマキリは

カエル・トカゲ・ネズミ・コウモリ等

小型の脊椎動物を食べる事が

報告されています。

これらの動物はカマキリにとって

天敵だと思われていましたが

むしろ捕食してしまうとは驚きです。

カマキリの耳は人間より優れている!

我々は音を感知していますが

それは昆虫も同じことです。

昆虫の耳についてはこちらで話しているので宜しければどうぞ

バッタの耳はどこにある?前脚についてる不思議な耳。

以前の話ではバッタが主でしたが

カマキリにも音を感知する

場所は存在します。

カマキリの耳の場所は

中胸部と後胸部の脚の間にあります。

この場所で2万Hz以上の音域も

感じられることが出来るそうです。

ちなみに人の可聴領域は

20Hz~20000Hzなので

カマキリの方が音を

感じ取る領域が広いです。

模型だと分かりずらいが、生態の場合は

丸の場所に小さい穴が開いている。

この耳で飛んでいるコウモリの

超音波を察知すると

飛行中のカマキリはコウモリを避け

錐揉み上に急降下して避けます。

昆虫で唯一の目を持つカマキリ

昆虫の目はそもそも複眼といって

私達人間の目と根本的に

造りが違います。

昆虫の目についての話はこちらもどうぞ

イカや昆虫が持つ複眼は実は太古の時代から存在していた⁉その進化の過程をお話しします。 

無脊椎動物の視覚器 

しかしその昆虫の中でも

カマキリの目は特別なんです。

何が特別なのかというと、

実はこのカマキリは

人類と同様に立体視が出来るんです。

立体視とは読んで字のごとく

物事を立体的に捉える事です。

脊椎動物の立体視の場合

実はこの能力はかなり特別で

基本的には目が顔の前についている

動物しか出来ません。

肉食動物や霊長類は目が顔の前に付いている

写真:ThomasMillot

逆に草食動物や魚などの

目が横についている生き物は

立体視は出来ないんです。

草食動物などは目が横に付いている。

写真:MichaelAnfang

これには理由がありまして、

まずは人間を含む哺乳類が

どうやって物体を立体的に

見ているか説明をします。

私達が一つの物体を左右の目で

見た時に見る方向に

僅かですが、ずれが出ます。

このずれによって

私たちはその物体の距離間を

つかめている訳です。

これを

両眼視差又は視差

呼びます。

なので片目で見た場合は

その僅かなずれが無いので

距離感が旨くつかめなくなります。

カマキリの立体視場合

では脊椎動物とは

全く異なる眼を持つ

カマキリはどうでしょう?

残念ながらこれについては

詳しいことははっきりと

分かっていません。

ですが、はっきりしているのは

両眼視差で立体感を

つかんでいる訳ではない

という事です。

実験の結果で分かったのは、

カマキリの立体視は背景の中で

動いている部分にだけ距離感を

掴んでいるという事です。

更には片目ずつに違う映像を

見せていても動いてる部分での

距離感は掴めていたそうなんです。

カマキリの立体視の実験

更に別の実験では、

両目が使えるカマキリと

片目のカマキリでは

エサを捕獲する時に

優位性は無かったそうです。

つまり片目はカマキリにとって

ハンデではなかったという事です。

この事から考えても

私たちの立体視とは根本的に違う事が

考えられます。

ただし、カマキリは静止画では

立体感を掴む事は出来ない様で

動的な要素は不可欠なようです。

例えば、私たちは写真を見て

その写真の中に立体感を感じる事が

出来ます。

しかし、カマキリには

こういった真似は出来ない

という事です。

これらの能力を持ってカマキリは

昆虫界でもトップクラスのハンターの

地位にいるわけです。

それでは今回はここまで。

最後までお読みいただき

ありがとうございました (*’▽’)

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