関節の副運動を覚えよう!  3つの動きは協調する。

PTバナシ㊻

こんにちは!そして初めまして!

動物バナシの管理人

 

理学療法士&

エボルファンクショニスト

ユーイチです。

今回も関節の副運動について

話していきたいと思います。

前回 関節の動きには

関節運動学的な動き

骨運動学的な動き

あるといいました。

そしてその骨運動学的な動きには

重要な3つの動きがある

とも言いました。

その重要な3つの動きとは

滑り・転がり・軸回旋になります。

と、ここまでが

前回の復習になります。

関節の副運動についてはこちら

関節の副運動を覚えよう!  小さくても大事な動きの副運動

さて今回はその3つの動きが

どのように動いているのかを

考察していきたいと思います。

それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ

連動

関節運動学的な3つの動きは

それぞれ単独では動きません

特に転がりと滑りは

連動して作用する必要があります

これが連動して行われない場合

関節は脱臼してしまうでしょう。

3つの動き全てに求められる

協調は屈曲、伸展時の

膝関節が最も分かりやすいです。

膝関節

では 立位から座位になる時の動き

つまり膝関節の屈曲

見ていきましょう。

膝を曲げていく過程で

大腿骨は脛骨の上を

動かなければなりません。

ただし ただ転がるだけなら

大腿骨は脛骨の上から

転がり落ちるだけです。

転がり運動のみの場合

平らな面でボールを転がしたら

その場に留まって回っている事は

ありませんよね?

間違いなく 

ボールを転がしたら

転がした方向へ

進んでいきます。

滑りがなく 転がりのみで

膝を曲げるとは それと同じことが

起きてしまうという事です。

では次は 滑りのみで

膝の屈曲をすると

どうなるでしょうか?

滑りのみで膝を屈曲させた場合

そもそも膝の曲がる動きは

起きないでしょう。

脛骨の上を大腿骨が

前後に滑っているだけです。

滑り運動のみの場合

それだけならまだしも

そうしている内に大腿骨が脛骨を

削る事になっていくでしょう

(; ・`д・´)

つまり 転がりと滑りは

動きを組み合わせてこそ

初めて意味がある動き

になるわけです。

そして最後に

軸回旋の動きです。

膝関節の場合

伸展の最後の瞬間

軸回旋は行われます。

これは大腿骨顆は

サイズが様々なため

動くスピードが異なるんです。

それに対応するために

軸回旋が行われるわけです。

肩関節

次は肩関節を例にとって

話していきます。

実は肩関節は転がりや滑りが

同調しない時に

起こりえる問題をの原因を

調べるのに最適な例です。

外転で腕を上げるには

上腕骨頭が

転がり上がるのと

滑り降りるのを

同時に行う必要があります。

もし上腕骨頭が滑らなかった場合

上方に転がり肩甲骨の肩峰に

あたります。

そしてこれがよくある

肩のインピンジメント症候群

発症させます。

どうでしたか?

私自身も関節の副運動については

実習中に「副運動を感じながら

ROMしなさいね」と

よく言われました。

しかも人によっては

「動いてるでしょ?分からないの?」

という分からないと許されない

聞き方をしてくる人もいました

(;’∀’)

もちろんその時は

「分かります!(‘◇’)ゞ」

と答えていました。

が、当然分かるわけもなく

なんなら未だに

副運動の動きなんて

感じとれません。

ですが、はっきり言いますが

副運動を感じる事は

不可能だと思います。

それほど副運動とは

小さな動きなわけです。

なので、

「動きを感じ取れ」

ではなく

イメージして動かしてみろ

が正しい言い方なのでは

ないかなと思います。

ですが、これも結局は

経験則なところが多いと思うので

焦らずゆっくりやっていけば

良いんじゃないかなと思っています。

それでは今回はここまで。

最後までお読みいただき

ありがとうございました (*’▽’)

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