関節のしまり姿位とゆるみ姿位を簡単説明!

PTバナシ51

こんにちは!そして初めまして!

動物バナシの管理人

 

理学療法士&

エボルファンクショニスト

ユーイチです。

今回は

関節のゆるみとしまりの位置

ついてです。

滑膜性関節には

最も安定した場所と

最も緩む場所があります。

それを

緩み姿位としまり姿位

と呼ぶんです。

それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ

位置

一部の滑膜関節は

可動域が凄く広いものがあります。

そして当然ですが

その範囲ならどこでも骨を

動かす事が出来ます。

例えば、膝関節は

完全屈曲・完全伸展

又はその間のどの位置にでも

自由に動かす事が可能です。

可動域内での

関節の位置を変える事は

関節面の向きを変える事

にもなります

関節面についてはこちらから

関節の副運動を覚えよう!  小さくても大事な動きの副運動

関節の副運動を覚えよう!  3つの動きは協調する。

凹凸の法則を分かりやすく覚えよう!

膝関節に話を戻すと

膝関節が完全に伸展すると

大腿骨は脛骨の上部の位置に来ます。

当然ながら屈曲すると

関節面の関係は完全に変化します。

関節見る際には

この点に気を付けないといけません。

関節の安定性、強度、

損傷の危険性は、

その関節がこの関節面の

どこにあるかで

変わってしまうからです。

安定

最初に少し言いましたが

滑膜性関節には

最も安定した場所があります。

これを

しまり姿位とかしまりの位置

呼びます。

この状態では関節面が適合していて

靭帯と関節包はピンと張っている状態

になっています。

ちなみに関節面が適合しているとは

重なる部分が最大限になっている

状態をさします。

この位置は

通常、関節の可動域の

一方の端にあり

この位置では

関節の安定性と

引張力に対する抵抗は最大

になります。

しまり
姿位

分かりにくいと思うので

いくつかしまり姿位の

例を挙げていきます。

膝関節を例にすると

膝関節が完全伸展すれば

関節はしまり姿位になります。

足関節では

完全に背屈した位置

になります。

その他にも

肘関節が伸展した位置

顎関節を固く結んだ位置

指を完全屈曲した位置

等がしまり姿位になります。

しまり
姿位

締まる事があれば

当然、緩む事もあります。

一般的に言えば、ゆるみ姿位とは

しまり姿位以外の位置の事です。

ですが、

結合組織構造が最も緩く

関節空が最大になる位置

を示すことが多いです。

この姿位では

関節面は適合してはいません

その為、

関節面の重なる部分は最小

になります。

以前話した副運動

この関節がゆるみ姿位の

位置にある時に起こります。

副運動についてはこちら

関節の副運動を覚えよう!  小さくても大事な動きの副運動

ゆるみ
姿位

ではゆるみ姿位の

例を挙げていきましょう。

膝関節を例にすると

25度屈曲した状態

ゆるみ姿位となります。

その他には

肘関節は70度屈曲した位置

顎関節では軽く顎を開いた位置

手指を少し屈曲した位置

等がゆるみ姿位になります。

関節をしまり姿位に動かすと

関節は圧縮され

滑膜液が押し出されます

関節をゆるみ姿位にすると

滑膜液が滑膜包内を

満たします

どうでしたか?

関節の損傷が最も多く生じるのは

関節がしまり姿位にある時です

例えば、

膝関節は完全に伸展している

しまり姿位にある時よりも

ゆるみ姿位である屈曲の方が

かなり容易に側面からの衝撃を吸収し

それに耐えることが出来ます。

今回の事をイメージしながら

関節のモビライゼーションを行うと

結果も出やすいと思いますよ。

それでは今回はここまで。

最後までお読みいただき

ありがとうございました (*’▽’)

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