PTバナシ㊾
こんにちは!そして初めまして!
動物バナシの管理人
理学療法士&
エボルファンクショニスト
ユーイチです。
今回は前回の続きで
運動連鎖についてです。
前回の話はこちらから
運動連鎖について 運動連鎖の基礎を分かりやすく説明
前回は運動連鎖には
大きく分けて2つの分類に
分けられると話しました。
それを
開放性運動連鎖(OKC)
閉鎖性運動連鎖(CKC)
と呼びます。
今回は
そのOKCとCKCについて
詳しく話していきます。
それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ
CKC
閉鎖性運動連鎖(CKC)とは
四肢の遠位端が固定され
近位部が動かされている状態
を言います。
簡単に言えば
動いていたり、体操している時に
両足や両手が固定されている状態
の事です。
なので
椅子から立ち上がる動作は
CKCそのものです。
椅子から立ち上がる動作は
両足は床についています。
ですが
近位の足関節、膝、股関節は
動いています。
実は我々の最もよく使う
移動手段の歩行も
CKCなんです。
当然ですが歩行の際には
足が地面に接触しています。
その動きがCKCを伴っているんです。
歩行についてはこちらから
歩行! 立脚相
歩行! 遊脚相
そして上肢のCKCの場合は
懸垂や腕立て伏せなどが
分かりやすい例だと思います。
少し特殊なのでは
松葉杖での歩行は
上肢のCKCになったりします。
OKC
開放性運動連鎖(OKC)とは
四肢の遠位端が自由に動き
近位部は固定されている
状態です。
椅子に座った状態で
膝をまっすぐに伸ばします。
これがOKCの
分かりやすい例です。
膝関節を伸展すると
太ももや骨盤は動かないが
膝から下は動きましたよね。
その他の動きで言えば
衣服を畳む動きや
ダンベルを持ち上げる動き
ボールを蹴る動き等は
OKCになります。
こうしたタイプの運動は
力と敏捷性を調整するために
利用する事が多いです。
自由度
OKCの運動中は
四肢は他方に動かす事が出来ます。
例えば
腕を前方に上げて肩から指先まで
全てに関節を動かしてみます。
上肢に付属した各部分を
小刻みに動かすと
遠位部である手は
固定されていません。
つまりOKCは
運動の自由度が
高いわけです。
ではCKCはどうでしょうか?
CKCはある一定の限られた
連動パターンになります。
例えばですが
身体を倒して腕立て伏せの
ポジションになります。
両手は床に固定されている為
肘関節と肩関節の運動パターンの
可能性は限りなく限定されます。
これを説明する為に
身体を徐々に低くし
どのように肘関節が屈曲し
肩関節が伸展するのかに
注意してみましょう。
また身体をゆっくり起こし
反対の動きがどのようにいて
こうした関節で生じるのかにも
注目しましょう。
どうでしたか?
CKCの動きは予測は
一般的に関節にとって
安全と考えられています。
また多くの筋肉群を
同時に使う制限運動を
生み出すうえで役に立ちます。
僕は運動療法を選択する時には
なるべくCKCの運動を
選択するようにしています。
もちろん患者の
色々な状態を考慮した上で
なのは言うまでもありませんが。