自分とその周りを知るには感覚だ
こんにちは!そして初めまして! 動物バナシの管理人
理学療法士&エボルファンクショニスト(Evolfunctionist)のユーイチと言います。
今回は感覚の話です。
僕達は生きていく上で周りの状況や
自分の身体の中で起こっている事を
よく分かっていなければいけません。
周りの危険を察知することや
エサを見つける事から
自分の身体のどこかに
具合が悪いところがないか等
自分の身体の内外の状況を
把握して適切な行動をとらなければ
動物個体としても、種としても
存続していく事は難しいです。
つまり身体内外の状況を知る為に
発達してきたのが感覚器なんです。
感覚には感覚器!
感覚が成立する為には
光や音、におい等の
刺激(感覚刺激)が
無いとだめです。
でも、いくら刺激があっても
それを受け取る器官が無いと
感覚は成立しないんです (;一_一)
その刺激を受容する器官を
感覚器と呼びます!
感覚器がないと分からない?
さっきも言った通り
感覚器がないと
刺激があっても
感覚は感じ取れません。
その一つの例が紫外線です。
ヒトは紫外線を受容する感覚器はありません。
その為、紫外線によって生じる感覚が
どのようなものか知ることが出来ないのです。
だからと言って紫外線が
この世に存在していない訳ではなく
空から降り注いでいるけど
ヒトが感じられないだけなのです。
感覚=電気信号
感覚器には刺激を受け取ると
電位変化を起こす性質があります。
電位変化がある大きさに達すると
活動電位を発生させます。
つまり感覚器とは
刺激を電位変化という
電気信号に変換する
働きをする器官の事なんです。
この刺激を電位変化に
変換する働きを
刺激の受容といいます。
![出典:感覚器の進化](https://sisimaru81.com/wp-content/uploads/2019/02/e7aa646617a39cab5adc53535690cd28-288x300.jpg)
出典:感覚器の進化
感覚が成り立つ過程
光の受容器は視覚器
音の感覚器は聴覚器
臭いの感覚器は嗅覚器
これらはそれぞれ全く違う
性質の刺激を受け取っています。
これらすべての感覚器に
共通しているのは
刺激を電気信号に
変化させているって事です。
電気信号は神経信号系とも呼ばれ
この信号が脳や神経などの
中枢神経系に伝えられます。
ここで処理・統合される事によって
感覚が生じるわけなんです。
神経系の仕組み
神経には
入力系と出力系
があります。
感覚器のからの
情報は電気信号となって
入力系を介して
中枢神経系に伝わって
感覚となります。
![](https://sisimaru81.com/wp-content/uploads/2019/02/af86acd3265a5b1e079df229aa70e4ae-300x235.jpg)
中枢神経系は
感覚としてキャッチした
情報を処理し
その結果を出力系を介して
筋や腺などに伝えます。
感覚→知覚→認知
ここで
感覚と知覚と認知
の違いを説明します。
感覚器からの情報が
脳に伝えられることにより
生じる印象が感覚です。
感覚に
強さ、時間的経過などが
加わると知覚になります。
さらに知覚が
過去の経験や学習に基づいて
解釈されたのが認知です。
例えば僕たちは
鉛筆に触れた時に
鉛筆だと認知できます。
そのプロセスは
触角という感覚で
何かに触れたと感じます。
その感覚に
大きさ、形、表面の様相などを
知るはたらきが知覚です。
さらにこれらの情報から
過去の経験に基づいて
指に触れたものが
鉛筆であると認めることが
認知になるのです (*^-^*)
終わり
僕達を含めた動物は
感覚→知覚→認知
という段階を経て
外界や体内の状況を
常にモニターしています。
これに対して最も適切な
反応をすることで
生き延びているのです。
どうでしたか?
今回は感覚についての
話でした。
今回も最後まで
お付き合いありがとうございました。