ホミニンと道具の切っても切れない関係!道具を使え得たのはホモ属だけではなかった⁈

人類の進化41

こんにちは!そして初めまして!

動物バナシの管理人

理学療法士&

エボルファンクショニスト

ユーイチです。

私達人間はより豊かに暮らすために

常に道具を用いて生活をしてきました。

そしてそれはここ数千年の間の

話ではなく、昔から

行われてきた事なんです。

ちなみに現在発見されている

最古の道具は

約330万年前のものになります。

我々人類は偶然にも道具を

作り使用する能力を

持つことが出来ました。

そしてそれこそが

人間がここまで繁栄できた

理由の1つだと思います。

今回はその道具についての

お話をしていきたいと思います。

それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ

石器を作った種の確定は簡単には出来ない!

長い間、道具をつくれるのは

私達のようなホモ属だけだと

考えられてきました。

しかし最古のホモ属よりも

50万年前の石器が発見されました。

この事により

初期ホミニンも石器を作っていた

判明したのです。

現在は人類進化の各時代における

種の多様性を示す証拠が

されてきています。

その為、

たとえ同じ場所で発見されても

その化石の種と石器を結び付けて

考える事が出来なくなったんです。

これは複数の種の化石が

出てくる場所もあるうえ、

例え化石が見つかっていなくても

複数の種がいた可能性は

残されているからです

最古の石器はどの種が作ったか?

現在の最古の化石は

ケニアで発見された

ロメクウィアン石器です。

出典:https://twitter.com/ilarriba/status/601126981288230912
一番手前からロメクウィアン石器、オルドワン石器、アシュール石器

この石器を作った種は

まだ最終的に特定されていません。

最も可能性が高いのは

この場所で発見された

唯一の種である330万年前の

ケニアントロプス・プラティオプス

になります。

ケニアントロプス・プラティオプスに

ついてはこちらもどうぞ

違う種のヒト属が共存していた証拠!?ケニアントロプス・プラティオプスの化石

同じようにエチオピアの

ゴナの石器を作った種も

特定されていません。

可能性が一番高いとされているのが

ゴナに近いブウリにある

同じ年代の地層から発見された

アウストラロピテクス・ガルヒ

とされています。

アウストラロピテクス・ガルヒに

ついてはこちらもどうぞ

ホミニンの肉食の起源⁈新しいアウストラロピテクス。ガルヒについて紹介します。

道具は残るものだけで作られてたわけじゃない!

当たり前ですが

石で出来ている道具は

考古学的記録として

残りやすいです。

しかし道具は石だけから

作られるわけではありません。

木や竹、獣の皮などは

石の様に残らないので

後の時代まで保存される為には

特殊な状況が必要です。

つまり石以外の素材から作られた

道具が無数に失われている

という事になるんです。

石器が作られる前にも

葉や木や動物の骨を使った

道具の製作と使用の歴史が

あったのは間違いありません。

ただ本当に残念なのは

現在の私達には

それを確かめる術がないんです。

骨から作られた道具も発見されている

時々、石以外から作られた道具が

発見されることもあります。

南アフリカにある

ホミニン化石の発掘場所で

200~100万年前の骨角器が

出土しています。

この骨角器は縄文時代後期のもの。
その為かなり洗練されている。
出典:横須賀市ホームページ

この骨角器とは

動物の骨や角等から

作られた道具の事です。

その骨角器の摩耗の仕方を

分析してみた結果、

シロアリ釣り

地中の塊茎を掘り出す時

果実を食べる時等々

これらの事に使われている事が

分かったんです。

ただこの骨角器は

パラントロプス・ボイセイと

初期ホモ属の化石が見つかっている

全ての場所から出土されています。

つまりどちらの種が

その道具を使っていたのかは

判断が出来ない状態なんです。

まとめ

どうでしたか?

今回の話をまとめると、

石器が出土されても

どの種が使用していたかを

特定する事は難しい。

木や竹などの

石以外で製作された

道具は残らない事が多い。

石器以前にも

葉や木を作った原始的な道具を

使用していた可能性は高い。

こんな感じです!

それでは今回はここまで。

最後までお読みいただき

ありがとうございました (*’▽’)

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