進化バナシ㊷
こんにちは!そして初めまして!
動物バナシの管理人
理学療法士&
エボルファンクショニスト
ユーイチです。
今回の話は
アウストラロピテクス・
アナメンシス
の説明をしたいと思います。
アウストラロピテクス属
と言えば
今までこのブログで
紹介した中でも
セディバや
アフリカヌス、
更にリトルフットで有名な
プロメテウス
などを紹介しました。
以前のアウストラロピテクス属についてはこちら
リトルフットは何者だ?
歯の特徴で見るアウストラロピテクス・アフリカヌス
アウストラロピテクス・セディバ セディバの解剖学的特徴
アナメンシスの化石は
約420~370万年前のものと
言われています。
これは現在発見されている
アウストラロピテクス属では
最古の化石になっています。
それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ
発見
アナメンシスは
古人類学者の
ミーヴ・リーキーとそのチームが
1995年に発表しました。
リーキー博士が
アナメンシスを
発見した場所は、
ケニアのトゥルカナ湖に近い
カナポイとアリア・ベイで
発見しました。
ですが、
実はカナポイで
ホミニンの化石を
発見したのは
リーキー博士が
初めてではありません。
ブライアン・パターソン博士と
ウィリアム・H・ハウエルズ博士
の二人によって
リーキー博士より
30年前の1965年に
すでに発見されていました。
ただその化石は
どの種にも分類されずに
いました。
その時に発見された
前腕の骨の化石は、
長い間研究者の
感心の的でしたが
現在ではアナメンシスに
分類されています。
歯
アナメンシスの歯には
原始的な特徴と
進化した特徴の
両方が見られます。
犬歯は隣り合う歯より
ほんの少し張り出している程度で
根元の部分は
アファレンシスなどの
アウストラロピテクス属より
太いです。
下顎の第一小臼歯は
これ以降のホミニン種より
細長い形状です。
形的にも原始的であり
咬頭も真ん中に1つ
あるだけです。
前歯もその後の
ホミニンに比べて
かなり大きく
歯列弓はU字型で
臼歯列は平行に
並んでいます。
歯の特徴についてはこちら
歯の並びで見分ける 人類と類人猿
脛骨
まずはこちらの写真を
見て下さい。
これはアナメンシスの
脛骨の上部の部分の化石です。
カナポイとアリア・ベイで
出土した化石の中には
頭部以外の全身の骨も
ありました。
実はこの脛骨からは
身体の大きさと移動方法を
知ることが出来るんです。
どういう事かといえば、
踵側の関節面は
骨の軸方向に対して垂直
になっています。
これは現生人類と
同じように
膝の真下に踵が来ている
という事です。
逆にチンパンジーなどの類人猿は
人類より膝が大きく離れています。
そうなると
脛骨が踵から外側に開いて
O脚になってしまうんです。
つまり
脛骨が垂直になっている
という事は、
アナメンシスが
二足歩行をしていた事を
示しているんです。
体重も
脛骨の上部のサイズから
約46㎏と見積もられました。
どうでしたか?
今回は
最古のアウストラロピテクス
アナメンシスの話でした。
それでは今回はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました (*’▽’)