進化バナシ㊷
こんにちは!そして初めまして!
動物バナシの管理人
理学療法士&
エボルファンクショニスト
ユーイチです。
今回の話は
アウストラロピテクス・
アナメンシス
の説明をしたいと思います。
アウストラロピテクス属
と言えば
今までこのブログで
紹介した中でも
セディバや
アフリカヌス、
更にリトルフットで有名な
プロメテウス
などを紹介しました。
以前のアウストラロピテクス属についてはこちら
リトルフットは何者だ?
歯の特徴で見るアウストラロピテクス・アフリカヌス
アウストラロピテクス・セディバ セディバの解剖学的特徴
アナメンシスの化石は
約420~370万年前のものと
言われています。
これは現在発見されている
アウストラロピテクス属では
最古の化石になっています。
それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ
発見
アナメンシスは
古人類学者の
ミーヴ・リーキーとそのチームが
1995年に発表しました。
![](https://sisimaru81.com/wp-content/uploads/2019/11/f81fd2e4c52864042852c112ce927ae2.jpg)
リーキー博士が
アナメンシスを
発見した場所は、
ケニアのトゥルカナ湖に近い
カナポイとアリア・ベイで
発見しました。
ですが、
実はカナポイで
ホミニンの化石を
発見したのは
リーキー博士が
初めてではありません。
ブライアン・パターソン博士と
ウィリアム・H・ハウエルズ博士
の二人によって
リーキー博士より
30年前の1965年に
すでに発見されていました。
ただその化石は
どの種にも分類されずに
いました。
その時に発見された
前腕の骨の化石は、
長い間研究者の
感心の的でしたが
現在ではアナメンシスに
分類されています。
歯
アナメンシスの歯には
原始的な特徴と
進化した特徴の
両方が見られます。
![](https://sisimaru81.com/wp-content/uploads/2019/11/11938a28afc43f7e238d1229ac47bb08-245x300.jpg)
犬歯は隣り合う歯より
ほんの少し張り出している程度で
根元の部分は
アファレンシスなどの
アウストラロピテクス属より
太いです。
下顎の第一小臼歯は
これ以降のホミニン種より
細長い形状です。
形的にも原始的であり
咬頭も真ん中に1つ
あるだけです。
前歯もその後の
ホミニンに比べて
かなり大きく
歯列弓はU字型で
臼歯列は平行に
並んでいます。
歯の特徴についてはこちら
歯の並びで見分ける 人類と類人猿
脛骨
まずはこちらの写真を
見て下さい。
![](https://sisimaru81.com/wp-content/uploads/2019/11/anamensis_KP29285_tibia_CC_sq-300x300.jpg)
これはアナメンシスの
脛骨の上部の部分の化石です。
カナポイとアリア・ベイで
出土した化石の中には
頭部以外の全身の骨も
ありました。
![](https://sisimaru81.com/wp-content/uploads/2019/11/product-1732-main-original-1415044677-300x300.jpg)
実はこの脛骨からは
身体の大きさと移動方法を
知ることが出来るんです。
どういう事かといえば、
踵側の関節面は
骨の軸方向に対して垂直
になっています。
これは現生人類と
同じように
膝の真下に踵が来ている
という事です。
逆にチンパンジーなどの類人猿は
人類より膝が大きく離れています。
![](https://sisimaru81.com/wp-content/uploads/2019/11/maxresdefault-300x169.jpg)
そうなると
脛骨が踵から外側に開いて
O脚になってしまうんです。
つまり
脛骨が垂直になっている
という事は、
アナメンシスが
二足歩行をしていた事を
示しているんです。
体重も
脛骨の上部のサイズから
約46㎏と見積もられました。
どうでしたか?
今回は
最古のアウストラロピテクス
アナメンシスの話でした。
それでは今回はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました (*’▽’)