足跡からわかる身体の特徴

進化バナシ61

こんにちは!そして初めまして!

動物バナシの管理人

 

理学療法士&

エボルファンクショニスト

ユーイチです。

今回は

足跡から分かる身体の特徴

についてです。

今回参考にする足跡は

タンザニアで見付かった

ホミニン最古の足跡の化石です。

それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ

足跡

370万年近く前に火山が噴火しまし

あたり一面に粒子の細かい火山灰が

積もりました。

その直後に少し雨が降り

火山灰が水に溶かしたセメント状

なりました。

それが渇いて固まる前に

たまたま通りかかった動物たちが

足跡を残したんです。

そこには

サイ、キリン、ハイエナ

ヒヒ、レイヨウ

様々な種類の鳥等

20種類以上の足跡が残されていました。

そしてその中に

ホミニンの足跡も混ざっていました。

その後、もう一度噴火が起こり

火山灰が足跡を覆い隠して

くっきりとその場面が

保存されたんです。

タンザニアのラエトリ遺跡のホミニンの足跡化石
出典:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/121600483

発見

ここで最初の動物の足跡が

見つかったのは1976年でした。

その2年後の1978年に

古人類学者のメアリー・リーキー

ホミニンの足跡を発見しました。

夫のルイス・リーキーとともに偉大な古人類学者の一人のメアリー・リーキー
出典:Wikipedia

70個ほどの足跡が27m近く

続いていました。

ホミニンの行動が

直接記録されているという点で

非常に貴重なものでした。

なぜならこれにより

足跡を残した種の

身体構造を知るための

ヒントになるからなんです。

特徴

足跡を残したのは数人のグループ

なのが分かっています。

その中の少なくとも一人は

身体の大きなほかの人物がつけた

足跡をたどりながら歩いています。

足跡の感覚が狭いのは

彼らの脚が短い事を

示しています。

足跡のは土踏まずがあり

親指は残りの指の

すぐ隣に並んでいます。

つまり足の構造は

我々現代人に

近い形のようです

さらに言えば

足の運び(歩行)

我々に近いんです。

現代人の歩行についてはこちら

歩行! 遊脚相

歩行! 立脚相

簡単に言えば

一歩ごとに踵を地面に着けてから

母指球へ体重を移動させて

最後に爪先で地面を蹴ります。

この事を人類と同じような

二足歩行をしていた証拠だと

考える研究者もいます。

しかし踵が地面に着いた時の

膝の角度が現代人より

少し曲がりすぎている

という意見もあります。

年代

足跡の近くにある

同じ年代の層からは

アファレンシスの化石が

発見されています。

アファレンシスについてはこちら

ルーシーで有名なアファレンシス   頭蓋骨と歯の話

当時はその時代に暮らしていた

他の種は発見されていなかったので

その足跡はアファレンシスのものと

考えられていました。

しかし現在ではアフリカ東部で

アファレンシス以外にも

同時代に二足歩行していた種の

存在は知られています。

ですがラエトリでは現在も

他のホミニン種の化石は

発見されていません。

そのため、やはりラエトリの足跡は

アファレンシスのもである可能性が

高いと考えられています。

40年

最初の足跡が発見されてから40年後に

そこからわずか150m南の場所で

タンザニアの研究チームが

別の足跡を発見しました。

新たに見つかった足跡は

2人の人物が同じ方向に向かって

歩いているものでした。

片方の足跡は

これまで見つかったものより

ずっと大きいものです。

つまり

体格の大きな人物が残したもの

だと分かる。

この足跡は

一組の社会的つながりのある

グループが残したものだと

考えられている。

一人の大人が子供達を

連れて歩いていたか、

または一人の大柄の男性が

数人の小柄な女性と子供たちを連れて

歩いたのかのどちらかと

考えられている。

どうでしたか?

実は足跡だけでも

分かる事はかなり多いんですよ。

実際に僕の仕事でも

靴や靴底を見たりして

治療のヒントにしたりする事も

あるんですよ (*’▽’)

それでは今回はここまで。

最後までお読みいただき

ありがとうございました (*’▽’)

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