進化バナシ52
こんにちは!そして初めまして!
動物バナシの管理人
理学療法士&
エボルファンクショニスト
ユーイチです。
今回は
アウストラロピテクス・
アファレンシス
を紹介したいと思います。
ちなみにこのアファレンシスは
「ルーシー」の愛称で
よく知られています。
何故この相性が付いたかというと
発見した当時の作業場に
Beatlesの
Lucy in the Sky with Diamondsが
流れていたからなんだそうです。
ちなみにこういう曲です。
それはさておき、
このアファレンシスは
これまで紹介してきた
他のホミニン化石とは
少し違います。
違いの1つは
アファレンシスは
色々なことが現段階でも
詳細に判明している事。
次にこのアファレンシスは
ホモ属と密接に関連している
考えられている事です。
ではそれらを詳しく紹介して
行きたいと思います。
それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ
発見
このアファレンシスは
1973年~1976年の間に
エチオピアのハダールで
発見されました。
そこにはルーシーを
含む沢山の化石が
発見されました。
そして1978年に
ドナルド・ヨハンソン
モーリス・タイエブ
イヴ・コパン
他数名で
アファレンシスを
新たな種として
発表しました。
この時に発表した化石は
エチオピアで
発見されたものだけではなく
タンザニアのラエトリで
それより少し古い地層から見つかった
同じような化石も含めて
アファレンシスと
名付けています。
このアファレンシスの化石が
発見された場所は
エチオピア
ケニア
タンザニア
にまたがる
複数の地域なんです。
そして生息年代は
370万年前~300万年前と
特定されています。
頭蓋骨
アファレンシスの
頭蓋骨は小さめで
頭頂部が少し丸くなっています。
頭蓋容量は
約385~550㎤です。
アファレンシスの
頭蓋骨の中には
後頭部にかけて
小さな矢状稜と項稜が
見られます。
矢状稜
矢状稜とは
頭頂部の中央に
縦に走る細長い隆起
の事です。
咀嚼筋が頭蓋骨に付着する面を
広くする働きがあります。
項稜
一方、項稜とは
後頭部にある細長い隆起
の事です。
これは
咀嚼筋の付着部と
頸部の筋の付着部の間
にあります。
この二つの稜が
あるという事は
咀嚼筋の力強さを
示しています。
ゴリラは
とても発達した咀嚼筋を
持っています。
その為、ゴリラの頭蓋骨は
矢状稜が大きく変形しています。
歯列
アファレンシスの
歯列は奥に向かって
やや広がっています。
歯列弓は現生類人猿のような
左右平行ではありません。
かといって現生人類のような
緩やかな放物線条でもありません。
また犬歯は
チンパンジーより
ずっと小さいです。
アナメンシスと違って
太いわけでもないんです。
アナメンシスの歯についてはこちら
アナメンシス 最古のアウストラロピテクス
そして
ホーニング型
犬歯小臼歯複合体は
完全に姿を消しています。
ホーニング型犬歯小臼歯複合体
についてはこちら
歯の並びで見分ける 人類と類人猿
長くなってしまったので
今回はここまでにします。
次回は
アファレンシスと
直立二足歩行
についてお話ししたいと思います。
それでは今回はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました (*’▽’)