アウストラロピテクス・セディバ  セディバの解剖学的特徴

進化バナシ㊶

 

こんにちは!そして初めまして!

動物バナシの管理人

 

理学療法士&

エボルファンクショニスト

ユーイチです。

 

 

 

今回は

アウストラロピテクス・セディバ

についてのお話です。

 

 

 

前回はセディバを

発見した経緯と、

 

 

 

発見者である

リー・バーガー博士について

お話ししました。

 

 

 

前回の話についてはこちら

アウストラロピテクス・セディバ   リー・バーガーとセディバ

 

 

 

今回はセディバの

身体的特徴について

お話したいと思います。

 

 

 

セディバは

それまでのホミニン種では

見られなかった、

 

 

 

独特な解剖学的特徴の

組み合わせをもとに

分類されました。

 

 

 

それではどんな特徴なのか

早速話していきましょう (*’▽’)

 

 

 

 

 

 

新旧

 

 

先程も言った通りセディバは

独特な解剖学的特徴を持っています。

 

 

 

セディバは他の

アウストラロピテクス属と同様、

 

 

 

小柄で脳が小さく

二足歩行が可能です。

 

 

 

ですがこのセディバは

もっと後の時代に登場する

ホモ属と共通する特徴

持っているんです。

 

 

 

骨格の様々な部位を

調べた結果、

 

 

 

上半身と腕には

原始的な特徴が

残っていましたが

 

 

 

下半身と手には

より進化した特徴

見られたんです。

 

 

 

少年の頭蓋骨の

頭蓋容量は

420㎤です。

 

 

 

これは私達からすれば

小さめですが、

 

 

 

アウストラロピテクス属の

種としては普通のサイズと

言えます。

 

 

 

 

 

 

上肢

 

 

セディバの腕と手は

木登りに適する

原始的な特徴を

残していたようです。

 

 

 

セディバの完全な手の骨格

 

 

 

手の指は湾曲していて

筋肉が付いていた部分を見ると 

しっかりと枝を

掴めていた事が分ります。

 

 

 

骨格を見ると

分かりますが、

 

 

 

親指は長いのですが

残りの4指は

それほど長くありません。

 

 

 

この事から

親指と残りの指の間で

正確に物を掴めていた

考えられます。

 

 

 

となれば、

小さな道具も器用に

操れた可能性があります。

 

 

 

道具が作られていた証拠は

マパラでは残念ながら

見つかっていません。

 

 

 

しかし、

すぐ近くの発掘現場では

石器が見つかっているんです。

 

 

 

それを考えるとセディバも

木などの考古学的な記録としては

残らない素材で道具を作った

可能性はあります。

 

 

 

下肢

 

 

セディバの脚と足の踵の骨は

木登りに適しています。

 

 

 

しかも変わったスタイルの

2足歩行も出来ていた事を

示しています。

 

 

 

特に足関節は形態と機能が

現生人類と似ています。

 

 

 

足には現生人類のような

アーチ機構が存在していた

証拠もあるようです。

 

 

 

またアキレス腱も

似たような構造をしていたと

言われています。

 

 

 

そのアキレス腱の

停止部である踵骨

その上に乗っかる距骨

かなりしっかりしていた

構造だったようです。

 

 

 

現生人類の足部

 

 

 

 

 

 

食事

 

 

歯のエナメル質の

化学組成を調べたところ

他の種では見られない

特色がありました。

 

 

 

セディバは果物や木の葉

他の食用になる植物など

主に森林で育つ植物を食用

としていました。

 

 

 

実はアウストラロピテクスに

属する種の多くは

 

 

 

森林とサバンナの両方

植物を食べていたんです。

 

 

 

研究者達は

セディバの歯石の中に

残っていた植物蛋白石を

分析しました。

 

 

 

そしてセディバが噛んでいた

植物を割り出したんです。

 

 

 

それは植物の葉と果実

更に驚くことに木の皮

だったんです。

 

 

 

 

 

 

どうでしたか?

 

 

 

この解剖学的特徴から

このセディバを、

 

 

 

アウストラロピテクス属と

ホモ属の移行種

 

 

 

リー・バーガー博士は

考えているようです。

 

 

 

しかしこの説には批判もあり、

 

 

 

移行種ではなく

ホモ属に至るまでの

進化の枝の1つ

 

 

 

主張する学者もいます。

 

 

 

どちらにせよ

リー・バーガー博士の

キャクラクターとも相まって

賛否老論がある種なんですよ。

 

 

 

それでは今回はここまで。

 

 

 

最後までお読みいただき

ありがとうございました (*’▽’)

 

 

 

 

 

 

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