進化バナシ㊳
こんにちは!そして初めまして!
動物バナシの管理人
理学療法士&
エボルファンクショニスト
ユーイチです。
今回は
アウストラロピテクス・アフリカヌスの
化石の特徴をお話していきます。
アフリカヌスの化石では
タウングチャイルドが有名です。
このタウングチャイルドは
南アフリカのタウングで
見つかった子供の化石なので
そこから付いた愛称です。
タウンチャイルドについてはこちら
否定されたタウングチャイルド アウストラロピテクス・アフリカヌス
しかしアフリカヌスの場合
タウンチャイルドが
特別な場所で見付かったにすぎません。
アフリカヌスの化石は
南アフリカの
スタークフォンティン
マカパンスガット
グラディスヴェール等
の場所でも数百個は見つかっています。
アフリカヌスがタウングで見付かった理由
タウング・チャイルドの死因 アウストラロピテクス・アフリカヌス
これらの化石が見つかった場所の
化石を含む角礫岩の年代は
およそ300~240万年前です。
しかしアフリカヌスは
その前後の時代にも
存在していたと考えられています。
つまりアフリカヌスは
化石も多く見つかっているので
研究も進んでいるのです。
それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ
収集
アフリカヌスの特徴の多くは
ロバート・ブルームが
スタークフォンティンで集めた
化石コレクションのおかげで
1940年代から知られています。
ロバート・ブルームは
南アフリカのプレトリアにある
トランスヴァール博物館に勤める
古生物学者です。
ブルームが集めた
アフリカヌスの化石は
ほぼ完全な頭蓋骨がいくつかと
骨盤、ほぼ揃った脊椎
その他にも肋骨や大腿骨
なども含まれていました。
ブルームのおかげで多くの研究者が
人類の進化の過程で
脳が大きくなるより前に
二足歩行と犬歯の縮小が発現した
と考えるようになっていきました。
犬歯と
切歯
アフリカヌスの頭蓋骨と歯には
のちの人類に近い進化した特徴と
類人猿に近い原始的な特徴が
混在しているんです。
小さな犬歯は切歯に
似た形をしていて
側面より先端が
すり減っています。
下顎には大きな犬歯が無いので
上顎の犬歯と切歯の間には隙間が
ありません。
類人猿の歯並びについてはこちら
歯の並びで見分ける 人類と類人猿
奥歯
下顎の前方の小臼歯には
大きな咬頭が2つありました。
咬頭(かんとう)とは
歯の接合面の隆起の事です。
この事から
上顎の犬歯を研ぐよりも
食べ物をかみ砕いたり
磨り潰したりする為に
使われていたことが分ります。
これらの特徴はすべて
ホーニング型犬歯小臼歯複合型の喪失
を意味しています。
アフリカヌスの奥歯は
それよりも古い時代の
アウストラロピテクス属の
アフェレンシスよりも
少し大きくなっています。
どうでしたか?
歯だけでも
色々分かる事が
あるんですよ (*’▽’)
リトルフットの時もそうでしたが
化石が多く集まればそれだけ
研究も進みます。
ですがそもそも化石になる
確率がすごく少ないんです ( ;∀;)
その化石が発見される確率を考えたら
本当に化石が見つかるという事が
どれだけ奇跡的な事か分かります。
僕はそこに生物としての
壮大なドラマとロマンを
感じるんです。
だから夢中になる
のかもしれませんね (*´з`)
それでは今回はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました (*’▽’)