視覚器の進化 23
こんにちは!そして初めまして!
動物バナシの管理人
理学療法士&
エボルファンクショニスト
ユーイチです。
今回は前回に続いて
視覚をあきらめた生き物たちを
紹介します。
前回のヌタウナギの様に
視覚を捨てた生き物は
意外と多いんです。
とは言っても、
皆さんが身近で見れる生物で
視覚器がない生物が
いないのも確かです。
当然ながらそれは、
昼間野外で活動する生き物は
ほぼ全て視覚を頼りにして
生き抜いているからです。
その為、
我々が見る事は少ないですが
生物全体からすれば
視覚を捨てた生き物たちは
結構いるんです。
ちなみにここで言っている
「視覚を捨てた」とは、
進化の過程で眼が退化してしまった
生き物の事です。
前回の話はこちらから
「視覚をあきらめた生き物たち」 ヌタウナギの場合
それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ
眼球の退化は言う程珍しくない!?
眼が退化してしまうというのは
かなり特殊な事例に
聞こえるかもしれません。
しかし、この地球には
多種多様な生き物が住んでいます。
その為、視覚器が
退化してしまった生物というのは
それほど珍しい生き物ではないです。
ノーザンケイブフィッシュ
アメリカ原産の
ノーザンケイブフィッシュは
眼を退化させた魚の1つです。
この種の仲間は
ドウクツギョ科と
呼ばれています
また別名
アンブリオプシス科
とも呼びます。
ブラインド・ケープカラシン
ブラインド・ケープカラシンは
熱帯魚で有名な
ネオンテトラの仲間です。
この魚は洞窟生活に
適してはいますが
明るい場所でも生活できます。
その為、
熱帯魚屋さんでも
売っているので
自分で買うことも出来ます。
ドウクツミミズハゼ
このドウクツミミズハゼは
日本の固有種になります。
島根県の大根島と
長崎県五島市で発見された
希少な種です。
固体数が少ないので
ほとんど記録がありませんが
絶滅危惧種に指定されています。
ホライモリ
洞窟に棲む有尾目といえば
ホライモリが有名です。
見た目はかなりアレですが
ドラゴンズベビーという
クールな別名を持っています。
クロアチアの天然記念物に
指定されている
貴重な種です。
日本では
愛知県の碧南海浜水族館
でしか見られません。
このホライモリの場合は
不思議なことに
幼少時には眼球を持っています。
大きくなるにしたがって
眼が退化していき
皮下に埋没してしまいます。
ホライモリも
ヌタウナギと同じように
明暗の識別は出来るようです。
モグラ
哺乳類で眼球の退化した動物
といえば、
モグラでしょう。
モグラの場合眼球の内腔が
非常に小さいです。
硝子体や水晶体は
退化しているか
または痕跡として
残っているだけです。
上の写真の
チチュウカイモグラは
眼球が皮下に埋没しています。
他の生き物もそうですが
視覚を失った分は
触覚や嗅覚などで
補っています。
どんな動物の中にも
視覚器の退化したものが
いるんでが、
面白い事に
唯一の例外が
存在します。
それが鳥類です。
鳥類には視覚器を
退化させたものはいません。
フクロウや
ミミズクのような
夜行性の鳥でも
光の少ない夜間に
適応した鋭い視覚器を
持っているんです。
それでは今回はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました (*’▽’)