聴覚器の進化 10
こんにちは!そして初めまして!
動物バナシの管理人
理学療法士&
エボルファンクショニスト
ユーイチです。
今回は耳の作りについて
お話ししたいと思います。

実は耳という器官は
かなり特殊です。
耳は平衡覚と聴覚という
性質が大きく異なる2つの感覚を
つかさどっています。
その異なる2つの感覚を
受容しているのが
膜迷路という器官です。
膜迷路についてはこちらから
耳の中にある大事な迷路!膜迷路の仕組みについて詳しく説明します。
今回はそんな不思議な耳の中を
説明していきたいと思います。
耳の中はどうなってる?
では早速、私達の耳の大まかな形と
先程チラッと出てきた膜迷路の
位置を見ていきましょう。
出典:https://sisimaru81.com/fish-lateral-line
上の左の図を見ながら説明します。
耳は一番外方に
「耳介(耳たぶ)」と「外耳道」からなる
「外耳」があります。
外耳道の突き当りにあるのが
有名な「鼓膜」になります。
鼓膜の奥には「中耳」と
呼ばれる部分になります。
中耳は中耳炎という病気で
耳にする機会も多いと思います。
中耳や鼻まで通る耳管に
炎症を起こす病気です。
余談ですが
子どもは耳管の長さが短いので
中耳炎になりやすいです。
中耳は「鼓室」と「耳管」で構成されます。
鼓室の中には
「耳小骨」と呼ばれる3つの骨があります。

Incus キヌタ骨
Stapes ツチ骨
出典:Wikipedia
耳小骨には
アブミ骨
キヌタ骨
ツチ骨が
連結しています。
この耳小骨は
鼓膜から伝わる振動を増幅させて
内耳に伝える役割があります。
中耳のさらに奥にあるのが
「内耳」になります。
内耳は側頭骨で形作られます。
その側頭骨は
内耳を収める為の
とても複雑な形をした
腔所があります。
その複雑な形の腔所を
「骨迷路」と呼びます。
そしてその骨迷路の中には
同じ形をした膜があり
その膜こそが「膜迷路」と
呼ばれています。
どうでしたが?
耳のなりたちが何となく
理解できたでしょうか?
それでは今回はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました (*’▽’)