平衡感覚器の進化 3
こんにちは!そして初めまして!
動物バナシの管理人
理学療法士&
エボルファンクショニスト
ユーイチです。
耳の内部にある器官は
平衡・聴覚器といいます。
前回は平衡覚器を
中心に話していきました。
平衡覚器とは分かりやすく言えば
バランス能力の事です。
このバランス能力は身体を動かす上で
とても重要な能力になります。
何故ならこれを障害されてしまうと
歩く事や立つ事さえ
難しくなってしまいます。
この事からも分かる通り
平衡感覚器とはそれだけで
とても重要な部分なんです。
平衡覚器についてはこちら
実は奇妙は耳の能力。平衡感覚と聴覚を感じる不思議な場所
そして驚くべきことに
耳の内部は
もう一つとても重要な感覚を
司っているんです。
それが今回お話しする
聴覚器という訳です。
聴覚とはいったい何を
感じているものなのか?
それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ
聴覚とは振動を感じ取るもの!
そもそも聴覚とは何でしょう?
それは、
水や空気の振動によって
起こる感覚です。
聴覚器は水や空気に触れやすいように
体表やその近くにあります。
実は無脊椎動物の中で
聴覚専用の感覚器を持っているのは
昆虫の一部だけなんです。
昆虫以外の無脊椎動物は
空気の振動を他の感覚刺激と
一緒に受容している
可能性があるんです。
また昆虫でも聴覚器を
「音を聞く事」以外の目的にも
利用している種は多いんです。
カタツムリも音を聞いている!?
ミミズやカタツムリなどは
振動数の少ない音に反応します。
振動数の少ない音とは
俗に言う低い音の事です。
この事から、
これらの動物の体表には
振動に反応する感覚細胞がある
と考えられています。
またクモ類では
クチクラ装置の上に垂直に立っている
感覚毛が空気の振動に反応します。
クチクラ装置とは
昆虫などの外骨格を形成する
丈夫な膜の事です。
これを英語で言うと
キューティクルと呼びます
(*^^*)
ただし、これらの無脊椎動物は
空気や水の振動を聴覚として
とらえているかは謎です。
これらは聴覚というよりは
むしろ触覚などの皮膚感覚として
受容している可能性があります。
簡単に言えばミミズやカタツムリ等は
振動を音ではなく皮膚の震え
として感じているかもしれない
という事です。
なので残念ながらカタツムリに
どんなに素晴らしい音楽を聞かせても
感動はしてもらえなそうです ( ;∀;)
それでは今回はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました (*’▽’)