魚は泳ぐ方向をちゃんと理解している! 側線器のしくみを見よう。

聴覚器の進化 8

こんにちは!そして初めまして!

動物バナシの管理人

 

理学療法士&

エボルファンクショニスト

ユーイチです。

ここ当ブログでは数回にわたって

側線器について説明してきました。

以前の繰り返しになりますが

側線器とは私達の耳の元と

考えられています。

その仕組みや構造を

知ると私達の耳と似ている事が

よく分かると思います。

という訳で、今回は

側線器の仕組みについて

お話ししたいと思います。

それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ

側線器についてはこちらから

魚にも耳があった?!水生動物の耳「側線器」

金魚すくいは何故難しい?側線器の働き。

観察してみよう!
魚の側線管

側線器と一口に言っても

その構造は様々です。

ただどのような構造であっても

当然ながら原理は同じです。

そこで今回は最も代表的な

魚類の側線管

説明していきたいと思います。

魚の身体には
穴が開いている

魚の身体の両側には

よく見ると前後方向に点線

並んでいます。

この点線は頭部で

何本かに分岐しています。

鯛の側線管

この点線を拡大してみると

この点の1つ1つが

鱗に空いた小さな孔

だと分かります。

この孔は

外孔と呼ばれています。

皮下に埋もれた側線管への

水の出入り口になっているんです。

側線管の作りは
どうなってる?

側線管の壁には

感覚細胞が集まった

感丘と呼ばれるものが

並んでいます。

この感丘からは

円錐形をした頂体(クプラ)

出ています。

頂体はゼリー状の物質で

出来ています。

その中に感覚細胞から伸びた

感覚毛が全部まとめて包まれています。

外孔から側線管に水が入ってくると

その水の動きにしたがって頂体が

動きます。

そうすると、

頂体の中に入っている

感覚毛が曲がります

その方向によって

水がどちらに動いたのかが

分かるようになっているんです。

どうでしたか?

実はこの側線器の構造は

以前話した平衡感覚器の構造

そのものだったんです。

平衡感覚器の話についてはこちらから

実は奇妙は耳の能力。平衡感覚と聴覚を感じる不思議な場所

以前話したのは

平衡石という石でした。

ただどちらも

感覚毛が揺れる事によって

方向を感じ取る事

一緒なんです。

こう考えると

生き物は本当に大きな枠で

繋がっていると感じます。

それでは今回はここまで。

最後までお読みいただき

ありがとうございました (*’▽’)

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