人間と魚は同じ細胞を持っていた!人と魚を繋ぐ有毛細胞。

聴覚器の進化 9

こんにちは!そして初めまして!

動物バナシの管理人

 

理学療法士&

エボルファンクショニスト

ユーイチです。

今回は有毛細胞という

側線器に見られる

特徴的な細胞について

話していきたいと思います。

この細胞は膜迷路への進化を

追ううえで重要な鍵となる細胞です。

その為、今回は有毛細胞について

少し詳しく話していきたいと思います。

それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ

有毛細胞は
感覚細胞の事

それでは早速ですが、

有毛細胞とは何でしょうか?

結論を言ってしまえば

有毛細胞とは感覚細胞の事です。

左が側線器の感丘
左が有毛細胞

有毛細胞は

円柱状またはフラスコ型の

感覚細胞です。

その先端にある突起を

感覚毛と呼びます。

感覚毛には

二種類の毛があります。

1つは一本の長い動毛と呼ばれるもの、

もう一つは数十本の不動毛という

2種類があります。

面白い事にこの感覚毛は

適当に並んでいる訳では無く

ちゃんと並び順が決まっているんです。

一番端に長い動毛があり

そこから不動毛が反対側の端に向って

徐々に短くなるように生えています。

これらの感覚毛は以前話した

頂体に包まれています。

頂体についてはこちらから

魚は泳ぐ方向をちゃんと理解している! 側線器のしくみを見よう。

感覚毛はどう働くのか?

感覚毛は感覚なので

興奮抑制が行われます。

水の流れによって頂体が曲がり

不動毛が動毛の方に曲がる

有毛細胞が興奮をします。

興奮すると伝達物質を放出し

それが有毛細胞の底部に繋がっている

神経へと伝わります。

そこから神経を介して

電気信号として脳に伝わります。

逆に不動毛が動毛と

反対側に曲がる

神経の興奮は抑制されます。

どうでしたか?

実はこの水棲動物の側線器に

見られる有毛細胞は

側線器が退化した陸棲動物にも

残っているんです。

その場所が私達の

耳の中にある膜迷路

というところになるんです。

それでは今回はここまで。

最後までお読みいただき

ありがとうございました (*’▽’)

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