無脊椎動物が持つ原始的な耳。絃響器の秘密を教えます。

平衡聴覚器の進化 4

こんにちは!そして初めまして!

動物バナシの管理人

 

理学療法士&

エボルファンクショニスト

ユーイチです。

今回はタイトル通り

もっとも単純な聴覚器

の話です。

聴覚器とは

私達で言えば耳にあたります。

ですがもちろん無脊椎動物に

私達のような耳は付いていません。

人の耳についてはこちらから

実は知らない耳の中。耳の解剖学を簡単に説明します。

では無脊椎動物は無音の世界で

生きているのでしょうか?

当然違います。

もちろん私達と同じように

音を聞いているかは分かりませんが

無脊椎動物はちゃんと空気の振動を

感じ取っています。

ただし感じ取るにも

色々なやり方があります。

つまり私達のような

高度に進化した聴覚器を

持つ生き物もいれば、

未だに原始的な構造の

聴覚器を持つ生き物もいます。

では単純な聴覚器とは

どういうのか?

どういう仕組みを持つのか?

それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ

もっとも単純な聴覚器を持つ生き物達

もっとも単純な聴覚器とは

いったいどんなものなのでしょうか?

それは一部の昆虫が持っている

絃響器(げんきょうき)

と呼ばれるものです。

この絃響器は

ヒラタアブの幼生

一部のカの腹部

シラミの前肢脛節に開いた腔所など

に見られます。

ヒラタアブ
出典:https://www.boujo.net/handbook/hana/hana-290.html

このヒラタアブは

アブと名前が付いていますが

実はハエの仲間です。

基本的に人間には

害はありません。

それどころか

ヒラタアブの幼生は

アブラムシの天敵として

有名です。

ヒラタアブの幼生
出典:https://www.boujo.net/handbook/hana/hana-290.html

絃響器はギターに似ている

絃響器は作りとしては

ギターに似ています。

その構造は

細い数本の絃が身体に

貼られているんです

絃の一方の端は皮膚に

もう一方はニューロンに

直接つながっています

皮膚の振動が絃に伝わると

ニューロンが感知する

仕組みになっているんです。

絃響器は皮膚に繋がっている為

感じるのは音による空気の振動だけ

ではありません。

外から身体が圧迫されたり

身体がねじれたりする変化も

感じているんです。

ただ前回と同じように

感じているのが

音なのか振動なのか

難しい所ではあります。

前回の話はこちらから

耳が無い生き物はどうやって音を聞いているのか?カタツムリが音を聞く方法

ですがこの絃響器は

振動を感じる為の器官なので

ミミズやカタツムリの感じ方とは

明らかに違います。

ここからも

聴覚器の進化の形跡が

見て取れますね (*’▽’)

それでは今回はここまで。

最後までお読みいただき

ありがとうございました (*’▽’)

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