PTバナシ㊷
こんにちは!そして初めまして!
動物バナシの管理人
理学療法士&
エボルファンクショニスト
ユーイチです。
今回も
関節の可動域に
ついてです。
関節可動域についてはこちらから
関節可動域は使わなければ動かなくなるもの
前回も言いましたが
関節可動域とは
関節の動きの大きさの事です。
そして私達が患者を
施術する時には
2種類の可動域を利用します。
その2種類とは、
自動的可動域
他動的可動域
になります。
それではその2つを
詳しく話していきます。
それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ
自動
自動的可動域とは、
患者自身が
自分の強さや意志によって
生み出せることが出来る
動きの度合い
の事です。
例えば足関節の
可動域を評価する時に、
患者自身に足関節を
最大限に底屈・背屈
してもらう事です。
他動
他動的可動域は
施術者が他動的に患者の
関節を動かす事
によって知ることが出来ます。
足関節の場合で言えば、
施術者が患者の
足関節を優しく
底屈・背屈します。
他動的可動域は
患者に関節の筋肉を
緩めてもらう必要があります。
その為、
他動的な動きの方が
自動的可動域より
可動域が広がる場合が多いです。
例えば関節の
自発的な制限が
解かれると、
患者が自発的にするよりも
足関節を広く動かす事が
潜在的に可能になります。
副運動
自動的可動域は
生理学的運動の一例です。
ちなみに生理学的運動とは
関節で自動的に生み出す事が
出来る動きの事です。
ですが、関節は
自主的に制御出来る
動き以外の動きをする
こともあります。
これを
副運動
と呼びます。
この副運動は
関節で起こる動きですが
随意調節には依存していません。
例えば、
患者は自分の指を
自動的に屈曲・伸展する事が
出来ます。
ですが、
中手指節間関節や
指節間関節を
他動的に縦軸の周りを
回旋させる事は出来ません。
これが出来るのは施術者だけです。
こうした関節はこの種の動きを
支える為に作られていません。
施術者によるこうした
補助的な受動術は
生理学的運動を妨げている
蓄積された制限を開放する
事が出来ます。
ちなみにこのテクニックは
関節モビライゼーションとして
有名です。
この関節の副運動は
関節の遊びと同じです。
なので指節間関節だけではなく
肘や膝、足関節などの
関節でも起こります。
特に膝関節などは
この副運動での損傷が
多いですね。
障壁
皆さんもご存じの通り
関節可動域には
限界があります。
可動域内では
障壁(バリア)が
動きの範囲を阻みます。
正常な組織では
そうした阻害要因は
3つあります。
1、骨
骨による制限は
骨と骨がぶつかる時です。
顎の挙上
尺骨と頭骨の伸展
この2つの時のみ
起きます。
2、組織
組織による制限は
筋肉と筋肉がぶつかる時です。
股関節・膝関節
肘関節の屈曲の終わりに
起こります。
3、弾力性の限界
バリアの中で最もよくあるのが
関節包と靭帯の弾力性の限界
です。
これは十字靭帯と
周辺の関節包が
膝関節の伸展を
制限する時などに起きます。
膝関節の解剖学はこちらから
膝関節を組み立てる 滑膜性関節の仕組み
膝関節を組み立てる 滑膜性関節の仕組み その2
ちなみにこの3つ目は
抵抗可動域になります。
これは患者が
施術者の抵抗に対して
動作をしようとするものです。
これは
関節の動きの改善
痛み
機能障害の原因に
なっている組織の区別など
多くの治療目的に
利用されています。
こうした限界は当然ですが
病的な物ではありません。
その為
圧迫による制限にかかわるもの
(骨と骨・筋肉と筋肉)
引張による制限に関わるもの
(靭帯・関節包)
に分類することが出来ます。
どうでしたか?
今回は関節可動域
についてでした。
今回の可動域の
関係性を図にすると
こんな感じになります。
それでは今回はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました (*’▽’)