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初めに
こんにちは!そして初めまして!
動物バナシの管理人
理学療法士&
エボルファンクショニスト
ユーイチです。
今回紹介するのは
歴史上最初の猿人とされている
サヘラントロプス・チャデンシス
についてです。
いわゆる
初期ホミニンと呼ばれる
グループです。
ホミニンについてはこちらもどうぞ
御存知でしたか?人類も進化の過程で様々な種が存在したんです。
この初期ホミニンのグループには
サヘラントロプス・チャデンシスの
他に4つの種が確認されています。
特にチャデンシスの発見は
それまでの常識を変える程の
大きな発見だったんです。
今回はそんな歴史的発見である
サヘラントロプス・チャデンシスを
紹介していきたいと思います。
それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ
どこで発見されたのか?
2002年に初期ホミニンと思われる
化石が見つかりました。
見つけたのはフランスの古人類学者の
ミシェル・ブリュネの研究チーム
でした。
見つけた場所は
アフリカ大陸の中心に位置する国
チャド共和国です。
アフリカ大陸の中心に位置するチャド共和国(オレンジ)
名前の意味
サヘラントロプス・チャデンシスの
名前にはちゃんと意味があります。
この名前は、
チャド共和国で見つかった
サハラ砂漠のホミニン
という意味で付けられています。
この化石は歴史的となり
大きな注目を集める事になりました。
その理由として
年代の古さと発見場所
の両方がそれまで考えられてた
常識を覆したからです。
トゥーマイと呼ばれる頭蓋骨
サヘラントロプスの化石は
チャドのジュラブ砂漠にある
トロ・メナラ遺跡
の3か所で発見されました。

TM266がトロ・メナラ遺跡の場所
参照:Wikipedia
ここで見つかった化石は
部分化石ではありますが
その数は実に6体分以上が
見つかっているんです!
その中で特に
注目されているものは
完全に近い頭蓋骨と
下顎骨と数本の歯
になります。
通称トゥーマイと呼ばれる頭蓋骨の化石
参照:Wikipedia
この頭蓋骨には愛称があり
トゥーマイ
と呼ばれています (*’▽’)
このトゥーマイにも名前の由来があり
現地語で生命の希望という意味です。
これまでの常識を覆した発見場所
先程、発見場所で注目を
浴びていると話しました。
なぜならばトゥーマイの発見以前は
初期ホミニンの化石が
発見されていたのは
アフリカの東部のみだけでした。

緑色の部分がアフリカ東部
参照:Wikipedia
その為、アフリカの中央部での
新たな発見に世界が注目したのです。
因みにアフリカ東部では有名な
アウストラロピテクス・アファレンシス
が発掘された、
エチオピア・ケニアタンザニアがあります。
アファレンシスについて興味のある方はこちらもどうぞ
ルーシーで有名なアファレンシス 頭蓋骨と歯の話
またキツネザルたちの楽園である
マダガスカル島もアフリカ東部です。
キツネザルについて興味がある方はこちらもどうぞ
コビトキツネザル
この事から初期ホミニンが
これまで考えてきたよりも
ずっと広範囲に分布していた事が
明らかになったんです。
最古の猿人(ホミニン)
サヘラントロプス・チャデンシスは
最古のホミニン種の1つである事は
間違いありません。
それは化石が出土した場所から
採取した推積物によって
詳しい年代が分かります。
その年代はなんと
720~680万年前に
まります。
私たち現生人類につながる進化の旅は
約700万年前のチンパンジーとの
共通祖先と分岐したところから
始まります。
つまり年代から考えると
サヘラントロプス・チャデンシスは
最も原始的な最古のホミニン
の可能性が高いんです。
最期に
どうでしたか?
今回は最古のホミニン
サヘラントロプス・チャデンシス
の話でした。
ただ最古のホミニンというと
現生人類のような感じを
受けるかもしれませんが
姿かたちは全然違います。
この時のホミニンは
まだまだチンパンジーの
見た目だと思ってください (-_-;)
これ以外のチャデンシスの話についてはこちらもどうぞ
最古の人類はどう歩いたのか?これまでで分かっている事から考えてみた。
それでは今回はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました (*’▽’)