ルーシーで有名なアファレンシス  二足歩行が可能だった下半身

進化バナシ54

こんにちは!そして初めまして!

 

動物バナシの管理人

理学療法士&

エボルファンクショニスト

ユーイチです。

今回は前回に続き

「ルーシー」 こと、

アウストラロピテクス・

アファレンシス

についてです。

どうしてルーシー

呼ばれているのかは

前回の話をお読みください。

前回の記事はこちら

ルーシーで有名なアファレンシス   頭蓋骨と歯の話

さて今回はそのルーシーが

直立二足歩行をしていたか

どうかの話です。

直立二足歩行を

当然の移動手段としているのは

我々ホモ・サピエンスだけです。

もし このルーシー達が

直立二足歩行を移動手段として

常時行っていたら、

このルーシーが

我々の直接の先祖である可能性が

高くなるわけです。

常時二足歩行についてはこちらでも話しています。

ヒトは常に2足歩行  大型類人猿とヒトの違い

それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ

骨格

まずはこちらの写真をみて下さい。

出典:Wikipedia

これはルーシーの

部分的な骨格化石です。

1974年当時では

最もよく揃った骨格化石

でした。

この骨格化石からは

なんと直立2足歩行

していた事が分かりました。

とはいっても、

現代人と同じように

歩いていたわけではありません。

歩行のシステムについて知りたい方はこちら

歩行! 構成要素と用語

私たちは長い距離を

効率的に歩くことが出来ます。

ですが ルーシー達は

それは出来なかったと

考えられています。

骨盤

直立二足歩行につながる

解剖学的特徴は

主に 脊柱、骨盤、脚、足部

見られます。

骨盤は類人猿よりも

ヒトに近い形をしています。

例えば 腸骨は上下に短くて

幅が広い形をしています。

ちなみにチンパンジーの腸骨は

ヒトとは逆で

上下に長く、幅も狭いです。

また仙骨も幅が広いので

臀筋部がしっかり発達していた

と考えられます。

大腿骨

大腿骨にも

2足歩行をしていたと

思わせる特徴があります。

もう一度先程の画像を

見てみましょう。

出典:Wikipedia

今度は大腿骨をアップにしました。

ここで注目してもらいたいのは

大腿骨が膝に向かって

内側に傾斜している

という事です。

この傾斜している事を

頚体角

と呼びます。

出典:http://www.kokuigak.jp/blog/index.php?UID=1404118656

実はこの頚体角は

2足歩行にとって

非常に大事なものなんです。

この頚体角がある事によって

重心を身体の中心に

常に持っていく事が

出来るんです。

つまりこれがあるか無いかで

直立二足歩行が出来るかどうかの

可能性ががらりと変わってくるんです。

ちなみにこの頚体角を

持っているのは

私たち以外では

オランウータンクモザル

だけなんです。

足部

今度はさらに下の骨を

見ていきます。

次は脛骨と足部ですが、

ここにも当然二足歩行の

特徴は見られています。

脛骨の特徴は

脛骨の下端と踵の関節面が

脛骨の軸の方向に対して垂直

になっているんです。

この特徴は以前に

リーキー博士が発表した

アウストラロピテクス・

アナメンシスにも

同じ特徴がみられています。

アウストラロピテクス・アナメンシスについてはこちらから

アナメンシス  最古のアウストラロピテクス

次に足部ですが

ここで注目するのは

足の親指です。

ルーシーの足の親指は

残りの指のすぐ隣に

並んでいるんです。

実はこれもかなり大きな特徴で

通常 類人猿は足で枝を掴めるように

手と同じように拇指は他の指と

離れています

チンパンジーの左が掌、右が足の跡
出典:https://pz-garden.stardust31.com/asiato.html

そして足の指の長さも

現代人と同じように短いですが、

面白い事に

類人猿の様に

湾曲しているんです。

それ以外のアファレンシスの特徴についてはこちら

ルーシーで有名なアファレンシス  アファレンシスの生活はどうだった?

それでは今回はここまで。

最後までお読みいただき

ありがとうございました (*’▽’)

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