進化バナシ㉔
こんにちは!そして初めまして!
動物バナシの管理人
理学療法士&
エボルファンクショニスト
ユーイチです。
今日は
ツバメなどの
一部の鳥が持つ
目の能力と
気付かないけど
確実にある
盲点についての
お話です。
盲点とは
物が見えない点
の事ですが
僕らの眼にも
その盲点は
しっかりあります。
ですが私たちが
日常的に
盲点の存在なんて
感じませんよね?
それはどうしてなのか
お話していきます。
それでは早速行ってみましょう (‘◇’)ゞ
中心視覚面
中心視覚面とは
網膜の中で
最も視覚が鋭敏な
場所の事です。
視野の中心から
光が到達する
ところになります。
網膜についてはこちら
https://sisimaru81.com/retina
ちなみに人の
中心視覚面は
眼球の後ろのやや外側
にあります。
その場所は
すり鉢状に
陥凹しているので
中心窩と
呼ばれています。
2つの
視覚面
ツバメなどの
一部の鳥類は
中心視覚面を
2つ持っています。
中心視覚面の1つは
眼球の後ろに近い所に
あります。
ここには
左右それぞれの
外側眼が単独で
見ている
単独視野の
中心からの
光が届きます。
もう1つは
網膜の外側
または後方にあります。
こちらは
左右両方の
眼で見ている視野
両眼視野の
中心から
光が届きます。
つまりツバメなどは
2つの中心面があるので
前方と側方に
視覚の鋭敏な
場所があるんです。
この感覚は
いくら頭で
理解しても
よく分からない
ですよね (;^ω^)
盲点
ではここで
もう一度先程の
図を見てみましょう。
この図には
盲点なんて場所は
ありませんよね?
では視神経乳頭
という場所を
見てみてください。
実はここが
盲点の場所です。
ここには
視細胞が
無いんです。
つまり
この部分に
映っている筈の像は
本当は
何も見えず
無色透明に
なっているんです。
欠陥
盲点は
反転眼に伴う
必然的な
欠陥です。
反転眼についてはこちら
「反転眼」 実は効率の良い作りだった
実は視神経乳頭には
光受容体細胞を
配置する余地が
一切ないんです。
これは進化は
先見性もなく
方向性もなく
ただその時の状況に
適応させている
証拠の一つです。
なぜこのような事を
いうかというと
世の中には
進化論を本当に
信じていない人がいる
からなんです。
反進化論の
人達からすると
眼なんて言う
複雑で精巧な器官が
行き当たりばったりで
出来る筈がない
ある程度の
正解のデザインが
存在していて
それによって
私たちは作られている
と思うそうなんです。
これは宗教的価値観
から言えば
神が人間を作ったのであり
断じて微生物から進化して
人間が出来た筈がない
と言っているんです。
ただし
それは目という器官が
完璧であったなら
分かる話なんです。
もし仮に
私が一から
目を作るなら
わざわざ
盲点なんて場所は
作りません。
そもそも人間の
外側眼を
反転眼には
しなかったです。
何故なら
皮膚から発生した
イカやタコの眼
もしくは
脊椎動物の
頭長眼は
反転眼では
ないからです。
つまり
盲点を作る事なく
現在と似た眼を
作り出すことは
可能だったんです。
ですが
なぜかその
優れている眼は
ヒトには付けなかったんですよね。
イカやタコの眼についてはこちら
タコやイカの眼は私達の眼とほぼ一緒?!頭足類の眼がどうやって出来るかを説明します。
盲点実験
おそらくですが
盲点の事を言っても
よく分からないと思います。
でもそれは
当然といえば
当然なんです (‘ω’)ノ
何故なら
あなたの脳が
上手にその欠落を
埋めてくれている
からなんです。
しかも
盲点の周りに
見えるものを
推定して
埋めているんですよ!
では実際に
盲点の
存在を感じて
もらいましょう。
今から
左手で左目を
目隠ししてください。
そして
右目でまっすぐ
前を見ます。
次に
右手をまっすぐ伸ばして
人差し指を立てます。
今の状態なら
自分の指が
ちゃんと見えている
筈ですよね?
その姿勢のまま
指をゆっくりと
右側に動かしていきます。
その時は
目で指を追っては
ダメです。
まっすぐ前を
見続けていて
下さい。
そうすると
右手の人差し指の
先端部分が
消えます。
おそらく
肩から少し外側に
動かしたときに
なると思います。
今、そのなった時の
あなたの脳は
目からの情報を
全て処理して
理解しようと
頑張っています。
そこに
データの欠落があれば
そこを埋めて理解する
ようにしているんです。
つまり
あなたの指先が
あるはずの場所に
見えている背景部分は
実際には存在していません。
あなたの脳が
作り上げた
幻視なんです。
最後に
どうでしたか?
今回は
視覚面と盲点
についてでした。
思いがけず
反進化論者の話が
出てしまいましたが
彼らの説明は
インテリジェント・デザイン
と呼ばれているものです。
これについては
今後話す時が
来ると思います。
それでは今回はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました (*’▽’)